京都にも緊急事態宣言の発出を求める、と知事と市長が共同で会見を開きました。
兵庫を緊急事態宣言の対象とする理由の一つとしての説明に
「大阪への通勤者が多く生活圏が重なっているから」というものがありましたが
そういう意味で言うと、京都や滋賀県から大阪へ通勤通学している人は
兵庫県同様、大勢いらっしゃいます。
大阪・兵庫に緊急事態宣言が発出された時、京都もしなくて大丈夫なの?という気持ちがありました。
3月末に銀行へ行った時も、先日所用で四条に出向いた時も
町にはお年を召した方が大勢出ていらしたし、
昨日、友人から「車で四条を通ったら鴨川の河原でゲートボールしている高齢者が大勢いらした」とびっくりのメールをもらいました。
これだけ世の中がコロナウィルスのニュースであふれていて、
京都では某大学の学生さんを基とするクラスターが発生していても
やはりどこか緊迫感に欠けている感じがしています。
かく言う私も買い物などやむを得ない用で出歩くこともあって
まったく家の中に閉じこもっているわけではないのですが
京都ローカルのニュースで
「テレビ見てるとコロナの話題ばかりで気分が鬱陶しくなるからニュースも新聞も見ない」とインタビュー受けて話している高齢者の方がいました。
京都は7月に祇園祭という大イベント(イベントというと叱られそうです、神事ですね)が控えていて、このまま府民・市民の意識レベルが低いままだと
例年通りの開催が危ぶまれることを懸念しての
知事・市長の国への要請という面もあるのかもしれないな、と思いました。
コロナの終息がいつどんな形になるか全く見当もつきませんが
5月半ばにあるお茶関係の行事に着用しようかと思っている着物の取り合わせを
どんな感じになるか自宅で試してみました。
縫いの一つ紋が入った色無地に
帯は河合織物の花菱の袋帯。
帯揚げはクリーム色に七宝が折り込まれた唐織
帯締めは薄灰色から黄色へ色が移っていくように組まれた少し太めの平組です。
タイガーさんの特別出演付きです(^-^;
季節は春爛漫。
世の中の動きなど知る由もなく、庭では次々と植物が育っています。
裏庭の半日陰で育てているテンナンショウ属の仲間、
↓こちらはユキモチソウ
花柄の上に出ている白いお餅のような部分は仏炎苞と言います。
テンナンショウ属の植物は何となく気持ち悪い、という方も少なくないですけれど
このユキモチソウはそんな中でも割とかわいい方じゃないでしょうか(^ω^)
↓こちらはムサシアブミ
馬に乗るときに鞍のついている足を掛ける部分、鐙(アブミ)に仏炎苞が似ているので
この名前が付いたのだと思います。
もうかなり前のことですが
あるところで我が宗匠がお献茶の添え釜を掛けられた際、
地方のお弟子さんがそれは見事なムサシアブミを持ってこられたことがありました。
水屋で宗匠が「ムサシアブミ苦手なんですよ……」とポツリとつぶやかれ
社中の皆はそれを知っていたのでせかっくのムサシアブミですが水屋に保管していたところ、たまたま家元の目に留まり
「なんや、こんな見事なムサシアブミがあるんやったら席に飾らんかいな」とおっしゃり、
鶴の一声ならむ、家元の一声で
そのお席の床の花が急遽、ムサシアブミに活け替えられた、ということがありました。
それ以来、ムサシアブミを見るとそのエピソードを思い出して思わずニヤリとしてしまう私です。