利休さんは、
花は野にあるように
とおっしゃったそうです。
11月、炉開きを迎えた後の茶室の床の花は基本的には
椿と、添え
今の時期なら添えは照葉です。
今月に入って毎週のようにお茶会に席入りさせていただく機会を頂けて
そのたび、席主の方が心を込めて準備されたお花を見せていただくと
(なんてきれいなんだろう)と心から思います。
11月から4月まで、お茶では炉の時期。
その炉の時期の花は(大抵)椿が用いられます。
もっとも4月になると椿を準備することは難しくなるので他のお花が入ることも多いのですが。
11月の開炉の頃には白は白玉や初嵐など、
赤は西王母や藪が用いられることが多く、
季節が冬に向かうにつれて様々な品種が咲き始めるので
珍しい物も拝見することが出来ます。
我が家は京都でも『東寺さんの五重塔のてっぺん』と同じ高さ、と言われるあたりに住まいしているので椿が咲くのも少し遅く、
裏庭で育てている品種はまだ小さく硬い緑の蕾です。
茶室に用いられるのはふっくらと、今にも咲きそうだけれど
まだ花開いていない蕾。
花を切ることを我が家の夫が嫌がるので(木が弱る・痛む、と言います)
うちの椿たちは枝についたまま咲き進んだ姿を見せるようになります。
昨年の椿
茶室にはここまで開いた椿を飾ることはありません。