先月、夫が中国から持ち帰った胡桃。
今夜、夕食後のおやつに適当なものがなかったので
フライパンで胡桃を炒りました。
(この場合、炒る・煎る どちらが正しいのかネットで調べてみたらば
どちらも同じように使ってよいけれども「煎る」にはより熱して焦がすという
意味合いが含まれるとのこと、なので胡桃の場合は炒る、が正しそうです)
買ってきたクルミを袋から出すと殻の色はこんな感じ↓
なんかそう思ってみるからか、生っぽい気がします(^^;)
簡単にフライパンで炒りました。
ゴロゴロ、ゴロゴロ、
音に驚いて内弁慶で臆病者のヤマちゃんは走って二階へ(笑)
しばらく炒って殻が少し開いたのでお皿に取りました。
香ばしそうな色になったでしょう?
胡桃割を使わなくても簡単に手で割ることが出来ます。
ちょっとえぐみがあるのが大人の味、
私は飲めないけど、ブランデー似合いそうなイメージ。
ただし今夜はコーヒーに合わせました。
眠れなくなるといけないので極々薄いアメリカンです。
胡桃を乗せたお皿は赤膚焼きの大塩正人窯のもの。
赤膚焼き独特の絵付けがかわいいのでお気に入りのお皿です。
本当は菓子鉢なんでしょうけれど、なんにでも使っています。
胡桃を炒りながら、向田邦子さんの事を思い出していました。
私の世代はリアル向田邦子さん世代。
彼女がTBSを中心にドラマの脚本を書き
やがてエッセイを書いて直木賞を受賞され、
ご自身の家族を題材に書かれた数冊の、
その秀逸なエッセイを夢中になって読んだ世代です。
向田さんが台湾で飛行機事故にあわれたというニュースが飛び込んできたときの衝撃、
現実を受け入れがたく、
当時の私にとっては事実として胸に収めるのにかなりの時間と努力を要した記憶が今でもはっきりと残っています。
先日、NHKのプレミアムカフェで放送されることをTVの番組表でみつけ
録画しておいたものを見ました。
向田ドラマのおなじみの面々、
向田さんの書かれたエッセイの中のエピソードをいくつかつなぎ合わせて
ドラマ仕立てにしてあるのでタイトルの『父の詫び状』は
原作となっているエッセイとは違った成り行きで描かれていましたけれど
ドラマを見ていて、昔読んだ、そしてその後も何度も読み返した、向田さんのエッセイをもう一度読みたくなりました。
『胡桃の部屋』も何度かドラマ化されています。
私の好きなのはいしだあゆみさんが主演していたNHKのドラマ人間模様バージョン。
一番新しいバージョンでは松下奈緒さんが主演を演じ、
お父さんは(確か)蟹江敬三さん
蟹江さん演ずる主人公の父が一緒に暮らすことになる女性を
西田尚美さんが演じていて、ドラマを見ながら西田尚美さん演じる女性が憎らしくて
演技なのはわかっているのにその後しばらく他の番組などで西田さんを見ると
チャンネルを変えてしまっていたことを思い出しました。
私って単純。。。。。。
向田さんが不慮の事故でお亡くなりになることなく
その後も活躍されていたらいったいどんな本を読ませてもらえたのか、
本当に残念です。