こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

繰り回し

タイトルには関係のないことなのですが。

 

いったい何が起こったというのでしょう⁉

昨日、このブログを見てくださっている方、

☆をつけてくださる方が一気に増えています。

とても嬉しいことですけれど、ちょっと怖いような(>_<)

 

後でネットで調べてみたら《新着ブログで紹介された》?時のパターンと似ているようでしたけれど、新着ブログを確認するにはどこを見ればいいのか、

気付いた時にはすでにこのブログは新着でもなんでもなく(^-^;

結局、理由は不明なままです。

 

 

 

さて、タイトルの件。

 

 

日本の民族衣装である着物

これは絹に限ったことかもしれませんけれど

繰り回しをすることで、その絹がひとかけらの紐になるまで

使い切る、命を全うさせることが出来ます。

(ウールや合繊、その他の素材の着物を繰り回ししたことがないので確かなことがわかりません)

 

長着(一般的に、着物と呼ばれているものの事です)から

羽織や道中着、道行などと言った羽織ものに。

見えるところに着ることが憚れるようになると襦袢にしたり

羽裏としたり。

 

下の画像の黒の帯は元は黒の絵羽織でした。

 

私が小中学生の頃、卒業式や入学式というと

江戸小紋や色無地に黒の絵羽織、というのが参列するお母様方の

スタンダードでした。

 

母の絵羽織、当時の流行で着丈がお尻の下くらいまでしかなく

裾に折り込んである部分を一杯に出しても今着るにはちょっと丈が短い。

しかも、黒絵羽織を着る機会はもうほとんどありそうにもないので

帯の仕立て屋さんにお願いして名古屋帯に仕立て直してもらいました。

帯屋さんの奥さんは持ち込んだ羽織を見て、

「昔の物はええ染してはるし、もったいないから羽織でこのまま着はったら?」と

言ってくださったけれど、

 

数千円で新しい帯として生まれ変わりました。

 

 

 

 

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これなら箪笥の肥やしにならず、年に何度かの出番が回ってくることになり

きっと羽織も喜んでいると思います。

 

帯を仕立てて残った生地は呉服屋さんにお願いして

利休バッグに仕立ててもらいました。

 

実は

hibinokurasikata.hatenablog.com

 

この日着ている付下げは私が18才の時に仕立ててもらったもので

若い頃には重宝して何度も着たものですが

流石にこの10年ほどは派手になりすぎて出番がなかったものでした。

 

古い昭和の着物ですが、それこそ昔の物なので

国産の絹をたっぷりと使った、どっしりと着重みのある反物から仕立ててあったので

処分するのも惜しくて

呉服屋さんに染め替えを相談したところ、

 

「洗い張りして朱色の八掛をおとなしい生成りにでも染め変えて

 染柄の朱色の部分に金と銀の箔を叩いたらようなります」

 

「全体を地味な色目に染めてしまうのはもっと先でもよろし」

 

とのアドバイスをもらい、では、とおまかせの丸投げで

仕立て変えてもらった、という経緯のある付下げでした。

 

40年以上前の着物が

解いて洗って仕立てられて手元に戻ってきたら

まったくの新品のようでなんだか自分の着物ながら感激したものです。

 

洋服でも、リフォームという方法で

古いものを利用することがありますけれど

着物の『繰り回し』はそれとはちょっと違う、

それはやはり、直線の反物から(基本的には)直線裁ちして

縫いあげる日本の着物だからこそできる技なのだろうと思っています。

 

 

 

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