こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

3月8日 グレージュに雪輪の小紋でお稽古に。

今朝、家の中はガラス窓越しに気持ちのいい日差しが入ってぽかぽかしていたのですが

お稽古に出かけようと支度をして外に出たら風が冷たくて思わず家の中に戻ってショールを取って肩にかけて出かけました。

 

3月に入って2度目のお稽古日。

今日は奥の点前に特化した、月に一度の研究会でした。

本日は七事式のうちの『且坐(さざ)』のお稽古をしました。

且坐って何? 茶道をされていない方からしたら???ですよね。

漢字を見ても何のことだかわかりません、たぶん。

 

本来は禅語からきている言葉で『且座喫茶 (しゃざきっさ)』

「且(しばら)く坐して茶を喫せよ。」

まぁちょっと坐ってお茶でも飲みなさい、という意味だそうで 臨済禅師の語録である臨済録にある禅語です。

 

ごく簡単に言えば五人一組になって、うち、二人は亭主側、三人はお客側になり

花を挿したり、炭を整えたり、香を焚いたり、その後、濃茶、続いて薄茶を飲んで楽しむ、言わばお遊びの一つです。

お遊びとはいっても決まりごとが色々とあって、

ある程度茶道を経験して阿吽の呼吸で動ける5人でないと成立しないお遊びなんですが

今日は研究会の中での且坐ということで、宗匠から様々ご指導いただきながら行いました。

 

そんな今日の着物の取り合わせ。

 

 

なんだか薄桃のように見えますね、画像の加減です。

実物はグレージュ色 和名でいうと、胡桃染と茶鼠の間くらいの色でしょうか、

そんな色の地に雪輪重ねの模様が飛び柄で入っている小紋です。

 

重ねてある雪輪の片方は金で染められています。

実物は上の画像の色に近いです。

 

帯は西陣 更紗柄の九寸名古屋です。

この帯、一目ぼれして買ったはものの、私の手持ちの着物にどうもうまく合わせられなくて、仕立ててもらってからずいぶん長いこと箪笥にしまい込んでいました。

時々出してみては(この着物にどうかな?)と乗せてみて

(うーーん、なんか違う)とまた引き出しへ。

で、いつだったか(多分2.3.4年前?くらい?)万筋風の色無地に合わせてみたのが最初だったような記憶があります。

で、不確かな記憶だと今日が2回目だったかなぁ?

ぼんやりで記憶が曖昧です、ゴメンナサイ(^^;)

 

帯まわり

帯揚げはミルク色のしぼの大きな縮緬地に、一重蔓唐草とピンクの桃の花が刺繍してある、扱いやすくてお気に入りの品です。

帯締めは柿朱と緑が裏表に組まれた平。

両面どちらでも使うことができて便利な1本です。

 

ところで、今朝、出かける支度をしていたらチャイムが鳴って

宅配業者の方が荷物を運んでこられました。

何も送られてくる予定はないのだけれど……

配送伝票を見ると夫のお弟子さんの女性からで、しかもあて名は私。

なんだろうと開けてみたら

 

 

こんな子が出てきました。

 

えっと…… この子がやってきた理由、すぐにピンときました。

そのお話はまた次に *1

 

 

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辛子色の結城で上巳の節句のお稽古へ

日曜日は3月3日 上巳の節句、お雛祭りでした。

雛飾りって、関東と関西では男雛の位置が右と左で違っているのはご存じですか?

関西では向かって右側に男雛を飾ります。

天子は南面す  これは古来、日本では唐に倣って左が上位と考えられていたためで、

実際には明治以前に天皇と皇后がお二人並ばれるということはほぼなかったでしょうけれど、明治以降、西洋に倣って男性が女性の右側に立つ(もちろん座るときも)ようになったので関東のお雛飾りは男雛が向かって左側、

関西では昔ながらの飾り方をしている、というわけですね。

ちなみに、西洋では男性は左手で女性を守りながら右手に剣を持って戦ったからだとか。

お雛様の飾り方一つにも色んなことが見えてきて面白いですね。

 

桃の節句というのに私のこの日の取り合わせはちっとも節句に因んでいなくて

 

 

からし色の結城紬を着て出かけました。

お茶のお稽古の日には柔らか物を着るようにしているのですが

(点前をするとき、紬のようなカタモノの着物だと袖がゆるりと垂れてくれなくて

 茶入れや棗に乗せた茶杓に当たって大事なお道具を落としてしまったりしますのでね)

この日は点前のお稽古予約は取っていなくて、見学・水屋手伝いの日でしたので

紬で出かけました。

紬の着物は枚数は多く持っていないのですが、着る機会が少ない(買い物や気軽な食事会など)ので、お茶のお稽古の見学の時などにも着るようにしています。

 

この結城には辛子色の反対色に近い江戸紫色の八掛をつけています。

ふとした時に見えるこの八掛の紫がお気に入りです。

 

帯は塩瀬 八掛の色に合わせて紫の地色に春の野の草花の様子が描かれている九寸名古屋です。

 

帯まわりは

 

帯揚げは若草色に白で菱の染めが入った綸子

帯締めは一見乳白色に見えるごく薄い灰色

 

上巳の節句のこの日、主菓子は恒例のひちぎりでした。

ひちぎり 引千切 昔、宮中でお餅を引きちぎって餡などをのせて召し上がっていたそうで、その形を模して台になっている部分を引きちぎったような形にしてある生菓子です。

 

お茶のお稽古をしていると色々と楽しみがありますけれど、季節のお菓子をいただくのも大きな楽しみの一つ。

丁寧な仕事をしている菓子司のお菓子をいただいていると口が奢ってしまって困ることもありますけれど(汗)

 

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花たちは心の安定剤

週に一度か10日に一度、花屋さんに出かけます。

拙宅の庭の水仙が満開を迎えているのでそれを切り花にして飾ればいいものを

なんだか切るのが可哀そうで、少なくとも今の時期は花屋さん通いをしています。

庭も、もっといろんな花が咲き始めれば何本かを切って室内に飾ることもするのですけれど、今はまだちょっと無理💦

 

2月29日

いつも立ち寄る花屋さんに、珍しく高校生(いろんな高校の制服を着ていました)が大勢いて、お店の入り口に注文するための順番を書く紙が置いてありました。

飲食店の入り口に順番待ちをするために名前を書く用紙と同じ、あれです。

今日は何でこんなに日頃見かけない客層の人が多いんだろう、と思っていたら

翌、3月1日(つまり今日)は府内の高校の卒業式(京都だけではなくて全国的になんでしょうね)だったんですね。

なるほど、それで翌日卒業生に渡す花束を買いに来てたんですね。

 

で、順番待ちしている組を見てみると4名の名前がありました。

一瞬、またにしようかな、とも思ったのですが花を選びながら待てばいいわ、と

私も名前を書きました。

 

で、昨日買って帰った花

枝物は雪柳 それにオレンジ色のチューリップ・バレリーナ

添えに、はごろもジャスミンの小枝

 

先週買ったネコヤナギとサンシュ,、それに近所のスーパーで買った菜の花も一緒に入れています。

サンシュは花が終わって葉が出始めていて、ネコヤナギは殻をかぶっていた花芽が開いています。

 

雪柳はかわいい花ですけれど、散り始めたらカウンターの上の掃除をまめにしなくちゃいけません。

 

ストックの花が終わりかけ、先端のほうの花だけ残して短く切り詰めました。

はごろもジャスミンの枝を一緒に挿しています。

花屋さんのついでに立ち寄ったACTUS(アクタス)で見かけて買ってしまったフラワーベース。

グリーンのように映っていますけれども実際はグレーです。

 

 

チューリップ(バレリーナ) 左は昨日、右は今日のお昼間の状態です。

チューリップは明るいお昼間や暖かい部屋に置くと花が開き、

夜や気温が下がるとまた閉じて、思うより長く持ってくれます。

 

夏の終わりに引っ越しをして、庭作りをしているうちに冬が来てしまい、

未だ、中途半端な状態のまま。

もう少し気温が上がってきたら色んな植物を地植えして隙間だらけの庭を

花を緑で作り上げていきたいと思っています。

 

 

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二日連続の着物 黒地 型染め小紋で。

25日、日曜日もお茶のお稽古に出かけました。

この日は朝から雨。

 

雨の日こそ明るい着物にすればいいのに、なぜかこの日も地味目な小紋を選んできています。

 

 

黒地に白の型染で四季の植物やなんだかよくわからない風景?が染められています。

で、やはり地味です。

少しでも明るい抜け(最近流行りの抜け感?)を印象付けたくて帯は薄桃色の西陣

たれの裏側に「わらべうた」と帯のタイトルが入っています。

 

この帯を買った時のエピソードは以前にもここでご紹介したことがあると思うのですが、

普段からお手入れや仕立て直し、時々お買い物させてもらっている呉服屋さんで棚に飾ってあるのが目に留まり仕立ててもらったのですが、どうやら仕入れてすぐの帯地だったらしく、

後日、仕上がった帯を受け取りに行ったときにお店の奥さんが

「この帯、無くなってるのを見た時に主人に『誰に売ったん⁈』と聞いたら

 『こと子さんや』と言ったので「それならいいわ」って言うたんよ、すごく気に入ってた品やったんでどなたに買ってもらったんかな、と思って」と言われ

思わず

「ひぇ~、怖い(笑)」と言ってしまった帯です。

 

帯まわり

 

帯揚げは無地の縮緬 裏葉柳色

帯締めは鳥の子色の冠組 この画像ではわかりませんが房のところだけが紫になっています。

 

この数日、雨が降ったり、時に雪?と思うような氷雨のようなものが落ちてきたり、で外回りの掃除がなかなかできなかったのですが、

今日は朝からいいお天気で、庭に出て花がら摘みをしたり、雨の間にぐんぐん顔を出してきた雑草を抜いたり、見ごろになってきた水仙などの鉢を目立つところに置いたり(表ステージに出してやりました・笑)、

ふと気が付くと2時間余り、庭に出ていました。

その間、最近なんだかまた分離不安気味がひどくなっているタイガーが室内で

にゃーにゃー(戻ってこーい!)と鳴いている声が聞こえていました。

 

明日は美容院の予約が入っています。

この数日で一気に気になりだした分け目の白髪を染めてもらってきます。

 

 

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中村勇二郎の江戸小紋でお稽古に。

先週末は土曜・日曜と二日続けてお茶のお稽古に出かけました。

24日 土曜日は午後からお稽古

13時に始まって17時くらいまで。

お稽古に参加しているメンバーそれぞれが違う点前を見ていただきました。

 

5月のような陽気の日もあった2月半ば、なのに

先だっての週末は冷え込んで着物だと首筋、衣紋を抜いたうなじが冷たくて風邪をひきそうなのでフルレングスの塵除けコートに暖かいカシミアのストールを巻いて出かけました。

 

 

着物は伊勢型紙の人間国宝・中村勇二郎の江戸小紋

 

この江戸小紋については以下の記事で書いています。

 

hibinokurasikata.hatenablog.com

 

地味な地色で、実のところあまり好みじゃない1枚なのでめったに出番がありません。

この日も、お稽古仲間から

「今日はいつもと雰囲気が違うね」だとか

「地味!」とか

「もっとかわいい、明るい色が似あうのに」とか、

遠慮のない仲だからこそ、の感想をいただきました。

でも、私らしくはないけれど

「すごく凝ったいいキモノねぇ」とも。(笑)

 

帯は、何度か記事にした、友人の義妹さんからの頂き物。

こちらもやはりしつけが付いたままの状態でゑり善の畳紙に包まれていた帯です。

織が少し変わっていて、私には何という技法の織り方なのかわかりません。

模様も変わっていてオリエンタル調なのかな? の模様が市松格子の中に入っています。

この帯はしゃれ帯なんでしょうね。

着物が地味なのでこれくらいの色目の帯のほうが映えるか、とこの帯を締めてみました。

 

帯まわり、

帯揚げは朱赤に梅や菊の刺繍が金糸で入った縮緬

帯締めは乳白色の冠組にしました。

 

 

気圧の変動があったせいか、この土曜日から翌日日曜日にかけて、片頭痛に悩まされ

鎮痛剤を「君、薬飲みすぎだよ」と夫に注意されるくらい服用してのお稽古へのお出かけでした。

 

春の荒れた気候は気象痛持ち、片頭痛持ちにはなかなか厳しいです。

 

日曜日の取り合わせは次回、ご紹介させてください。

 

 

 

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引っ越し水仙、咲き始める。

昨年初秋に引っ越してきてからもうすぐ5か月になろうとしています。

花も花木も何もなかった新居の庭に、一緒に引っ越してきた以前の家の庭の木や埋め込んであった球根たちがしっかりと根付いてくれています。

 

まだまだ庭造りはこれからですけれど、夫は出勤しない日にはバラを地植えしたり、

オベリスクやラティス、パーゴラに誘引する準備をし、

私は季節季節の球根や多年草の草花を植えこんだりしています。

 

 

恐るべし雑草たち。

毎日、気が付けば抜いている雑草、この数日の降ったりやんだりの雨に、ちょっとさぼっていたらあっという間に増えてしまっています。

前の家から連れてきた水仙の球根や冬咲の草花たちを植えこむときに肥料を土にすきこんだので栄養たっぷりの土に雑草が生えてこないわけはないのですけれどね……

 

水仙が無事に咲き始めてくれています。

 

 

チューリップも順調にいってるようで一安心。

 

 

鉢植えにした水仙たちももう一息。

 

植物の力ってすごいですね、

以前と環境が変わっても(前の家より日照時間がずっと長くなりました!)ちゃんと育ってくれています。

 

朝夕に散歩されている方などにも

「お花が好きなんですね」と声をかけていただいて、何となく顔見知りの方も増えていっています。

 

明日は実家と、母の暮らしている施設に、義理の叔父と行くことになっています。

会うたび小さくなり、耳が聞こえづらくなり、時に私を叔母(母の妹)の区別がつかなくなっている母、なんだか長く生きていることが可哀そうに感じてしまうこの数か月です。

 

 

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サンシュユとネコヤナギ、ストック

本日はサクッと更新、の予定。

 

この週末はお稽古には出かけず、着物を着る機会もありませんでした。

母のことや、実家関係の身内のこと、他にもなんだかすっきりしない、

何、と表現できないけれどなんだか気持ちがもやもやすることがあって

お稽古のなかった日曜日、買い物に出たついでに花屋さんをのぞいてみました。

 

 

買って帰ったのは サンシュユとネコヤナギ、それに紫色のストック。

 

ストックが部屋にあるといい香りがします。

 

サンシュユ 茶花で使うときに「サンシュ」といいますけれど正式にはサンシュユ

余談ですけれど、私は昔から『ひえつき節』の出だしを「庭のサンシュの木」と歌っていると思い込んでいたのですが、あれ、「庭のさんしゅう(山椒)の木、鳴る鈴かけてヨーホイ」だったんですって。

皆さん、ご存じでした?

 

このサンシュユ、お茶のお稽古の大先輩のお宅のお庭にあって、秋にはグミに似た赤いナツメ型の実がたわわになったのをお稽古にお持ちくださったことがありました。

 

 

ネコヤナギ。

柔らかな芽吹き。

若い方はご存じないでしょうけれど、私が若い頃(中学とか、もう少し前)

フォークブームというのがあって高石ともやという人がネコヤナギが出てくる歌を歌っていました。

今、ネットで調べてみたら『春を待つ少女』っていうタイトルでした。

高石ともやさん、京都にお住まいで、以前はよく京都駅の前でギター1本抱えて街頭ライブしていらっしゃいました。

お元気かしら?

 

www.youtube.com

 

ネコヤナギもサンシュユも早春の花。

春の訪れが近いことを知らせてくれる花木なんですね。

 

 

先日、かわいいプレゼントをいただきました。

 

バラの形のメレンゲのお菓子。

ちょっとお手伝いをしたお礼?で下さったのだと思いますがとてもかわいいお菓子で

缶のふたを開けた時に思わず「わぁ!」と口に出ました。

 

さ、さっそく我が家のチェック隊の隊長と副隊長が

 

タイガー隊長ったら、隙を見てちょっと舐めていました*1

葉っぱ隊員は匂いを嗅ぐだけ。

 

心の中の、なんだかすっきりしないもやもや

今夜はぐっすり眠れるかしら。

 

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