こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

うっかり無くした傘と同じ傘を買いました。

15年以上、いやもっと前から

お気に入りで大切に手入れしながら使っていた長傘がありました。

フォションのマゼンダカラーの地色に黒でロゴが入った傘。

大好きで、雨の日、洋服の時は必ずその傘を使っていたのですが(和装の時は自分で勝手に和装用、と決めている傘をさします)

1か月ほど前の雨の日、うっかりバスの中に忘れて降りてしまって、

気づいてすぐ、京都市交通局の営業所に置き忘れたバスの系統を話して問い合わせしたのですが結局出てきませんでした。

 

たかが傘1本、と思われるかもしれませんが本当に大切に使っていた傘だったので

ショックで、しばらくは気持ちが沈んでいました。

 

「あ~、あの傘、大好きだったのに」と何度かつぶやく私をうるさく思った夫が

「そんなに落ち込むなら同じ傘買えばいいやん」と一言。

 

うーーん、せっかく新しく傘を買うなら違うものにしてもいいかも。

でも、あのフォションの傘のことを忘れられそうもないし……

 

で、今も同じ傘を扱っているか、確認の電話を入れてから河原町松原のフォションホテル京都のブティックに行ってきました。

 

この傘です♪

 

1か月ぶりに帰ってきてくれた(いえ、新しく買ったんですけどね)私の傘。

これでまた雨の日にこの大好きな色の傘をさして出かけることができます。

 

フォションホテルで傘を買った後、いつもの花屋さんに寄りました。

 

 

今週はオレンジのチューリップとアリウムコワニー(白い星形の小さな花、ねぎの仲間です)

一緒に挿してある緑の葉がチョロンとついている枝物は先週飾っていた慶應桜の葉です)

 

自宅に帰って花を入れ替えていると葉っぱがさっそくお花チェック。

葉っぱはお花が大好きなようです。

我が家のニャンズは3匹とも部屋に飾る花には悪さはしません。

タイガーとヤマちゃんは以前の家では毎日、庭散歩をしていたので花には慣れてしまっていて興味がさほどないのかも。

 

 

枝物も買ってきました。

ユーカリニコル

コアラが食べる有名なユーカリとは葉の形が違いますが繊細な葉が素敵です。

近寄るとさわやかな香りがします。

 

で、こちらもやはり、

葉っぱ先生のチェックが入りました。

 

昨年秋に越してきた我が家の庭、外回りの花壇には冬の花をいろいろと植えこんだのですが南側の庭はまだあまり花がなくて、夫が前の家から持ってきたバラの苗を地植えしたり、オベリスクに仕立てたりパーゴラに誘引すべく準備をしているところなのでまだまだ殺風景なんです。

でも、冬が終わって春5月、バラのシーズンを楽しみに、夫の作業をリビングの窓越しに暖かい部屋でお茶を飲みながら見ている妻です(笑)

 

 

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2月最初の稽古は総絞りの小紋で。

このところ、何となくバタバタしてまた前回の記事から日が開いてしまいました。

昨日の関東以北は雪のために大変だったようですね。

皆様お変わりなくお過ごしだったでしょうか?

当地は雪が降ることもなくいつも通りに過ごせていたのですが

アマ〇ンで注文していた品、本当なら今日届くはずが

配達がありませんでした。

PCでポチッとしただけで大抵は翌日に我が家に届くのが当たり前のように生活していますけれど、今日は(あら、指定の時間になってもヤマトさんが来ない…… そうか!昨日の雪のせいなんだ)と、改めて物流のお仕事に携わってくれている方々のありがたみを感じました。

 

さて、

2日・金曜日は2月に入って最初のお稽古日でした。

月に一度の奥のお点前に特化した特別稽古(研究会)の日です。

 

朝から冷え込んでいましたので、節分の前日だし、まだ絞りでもいいことにしましょう、と小紋柄の総絞りを着て出かけました。

 

 

樹木に雀の柄かしら?と長年思っている総絞り 何の柄かはっきりとはわかりません。

ピンクに群青で柄が入るように絞られています。

絞りの職人さんは京都でももうほとんどいらっしゃらないと聞いています。

古い着物ですけれど、やはり絞りは暖かいです。

絞った生地の一つ一つに空気の層ができているのと、記事全体に裏打ちと言って一枚絹地が貼ってあり、それを合わせ仕立てにしてあるので、暖かいのも当たり前ですね。

 

帯は、この日、白の塩瀬に後染めでピンク・青・紫の叩き染めが中央にぼんやりと入っている、一見無地のように見えるものを締めてみました。

 

帯揚げと帯締めは柄の群青、そして八掛の色に合わせて、

帯揚げは紺地に白い絞り柄が入ったもの。

帯締めはやはり群青で冠組にしました。

 

この日、帰り道で少しショックなことが!

歩いているとなんだか草履裏がペタペタするような感じがして

ふと見ると草履の裏に貼ってある底革の、前ツボの留が付いてあるあたりが

剝がれて隙間ができていたんです💦

なんとか自宅に帰り着くまで剝がれないでもってほしい、と祈るような気持ちで一歩一歩、慎重に歩いて帰ってきました。

 

ところで、珍しいものの画像をUPしてみます。

 

 

これ、なんだと思います?

 

野蚕(やさん)の繭なんです。

画像だとちょっとわかりにくいですね。

葉っぱの下に何かの実のようにくっついている薄緑のもの、

これが野蚕の繭です。

絹糸を取るために人の手で育てられる蚕は家蚕(かさん)というそうです。

家蚕の繭(吐く糸)が白いのに対して野蚕の吐く糸は薄緑だということは写真を見たりして知っていたのですが実物を見たのはこれが初めてでした。

 

 

節分が過ぎて、立春

暦の上では春になったんですね。

引っ越しから4か月と少し。

今年の春は庭に植えこんだ球根が花を咲かせてくれるはず、と楽しみも待っています。

 

 

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万筋江戸小紋で水仙の帯でお稽古に。

昨日の日曜日は1月最後のお茶のお稽古日でした。

毎年、1月は全国のお弟子さんのところの初釜へお出かけになる宗匠

今年は1月末にはお時間が取れたようで、お稽古をつけてくださいました。

ちょっと風邪気味のご様子でマスクをつけてのご指導です。

 

今月は宗匠のスケジュールの関係でお稽古は2回。

毎年1月は研究会や特別稽古がないので通常のお稽古のみ、

ご指導は大先輩の先生の代稽古になるのが恒例です。

1月最後のお稽古、ということで本当なら梅柄の着物か帯を、としたいところなのですが、残念なことに私は「これ着たい!」と思える梅柄を持っていないんです。

梅と菊の柄は持っていて当たり前、な着物の世界なのに、どうしてなんだか

いいものを持っていません↷

 

で、昨日選んだのは

 

 

撫子色とも花桃色とも言える江戸小紋

画像ではわかりにくいのですが万筋です。

この着物、15年ほど前に色が気に入って購入したのですが(まだ大丈夫よね?)と思いながら久しぶりに袖を通しました。

合わせた帯は藤紫の地に手描きで水仙の九寸名古屋帯

大好きな帯の一つで、毎年1月か2月の半ば頃までに出番の多い帯です。

以前にも書いたことがありますけれど、私は季節の柄が描かれた染め帯が大好きで

本当はすっきりとした枝付きの梅の手描きの染め帯が欲しいと思って機会があるごとに探しているのですけれどいまだ巡り合えていません。

いつか巡り合える時が来るのか、それとも先の見えてきた着物生活のなかで

私はこの先も梅の帯とのご縁がないのか、 どうなんでしょうね……

 

 

さて、お稽古の前日、つまり、先週の土曜日は久しぶりに夫とランチに出かけました。

 

 

お昼のコース

前菜の盛り合わせ・スープ・メインディッシュ(お肉料理を選びました)・パン・デザート・食後のコーヒー 

 

コースは5種類あって、私たちが選んだのはお値段お手頃な方から2番目(笑)

一番お高いコースはメインがお肉と魚の両方が付いた本格的なもので

最近、一度に食べることができる量が減ってきつつあるシニア夫婦にはとても食べられそうにありませんでした。

どれもおいしくて、画像にはありませんがフランスパンも外がカリッとサクッと、で

中はふわふわ、とてもおいしかったです。

私の愛読書に「すてきなあなたに」というのがあって

その中の一編にフランスパンの美味しい焼き方が書いてあるのです。

外を少し湿らせてアルミホイルで包み焼く、とあります。

で、うちでバゲットを焼くときにそういう風にしてみるのですが

どうもいろんなお店でいただくパンのようにはおいしく焼けない気がします。

 

友達によると

「美味しいパンを食べることは一つ。 上等のトースターを買うことよ」

なんだそうです。

我が家のオーブントースターはパナソニックの最上位機種なんですけど……

その友人のところのトースターはバルミューダなんだそう。

パンを焼くときにお水を入れてスチームをおこして焼いてくれるんだそうです。

バルミューダのトースト、評判いいみたいだし欲しいな、って思うのですが

トースターって丈夫で壊れないんですよね。

我が家のオーブントースターももう17.8年前の機種です。

当時はパナのハイエンドだったんですよ、なかなか優秀で

ボタン一つで、トーストや冷凍パン、菓子パンのほかに パック餅やグラタン、フライ温めなどを自動的に火加減調節してくれる機能が付いていて便利よく使っています。

 

家電の買い替え時って難しいですね。

今回のように家を引っ越す、という機会でもあれば、大物家電は家に合わせて抵抗なく買い替えできましたけれど、身の回りのちょっとした家電って壊れない限り、

買い替えましょう!とはなかなかいきません。

 

なんだか途中から変な方へ話が飛んで行ってしまいました💦

 

あぁ、こんな夜中なのに、書いていておいしいバゲットが食べたくなってきました。

困ったわ。

 

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大したことは何もなく。

気が付けばこの前の更新から10日余りも過ぎていました。

この11日間、何をしていたかというと、取り立てて言うほどのことは何もなく。

 

そうそう、1月15日は夫の誕生日でした。

65才。

昨年12月の私の誕生日から1か月が過ぎて、また同い年になりました。

15日の夕食はちょっと奮発して、てっさと(フグのお刺身)と、てっちり(フグ鍋)

それに一人80gほどの上等のステーキ(もうお肉もそんなにたくさんは食べたいと思わなくなりました、上等のを少しだけ、がちょうどいい)

 

関西ではフグのことを、「あたると死ぬ」ので鉄砲に例えて

お刺身を てっさ 鍋(ちり)をてっちり といいます。

関東も方もそう言うのかしら?

 

夕食が終わっておなか一杯なのに、

「甘いものは別腹」を実践の食後のケーキ。

 

 

まずは夫に好きなのを選んでもらって、その後私。

夫は左上のシトロンを選びました。

 

で、この日の食卓を飾ったのはバラ「イブピアッチェ」

 

 

私が大好きなマゼンダカラーの芍薬咲きのバラで、それはそれはいい香りがします。

フランスの有名ナーセリー メイアン社が作出した素晴らしい品種です。

このバラの名前「イブピアッチェ」は時計メーカー「ピアジェ」の社長の名前です。

夫も大好きな品種で、

花が終わった後、「記念に」と、茎を切って夫が挿し木していました。

ちゃんと根付いてくれるといいな。

 

 

それから、前回の記事で一つ、書くの忘れていました。

 

hibinokurasikata.hatenablog.com

 

この時の記事の中の画像で、譲り受けた着物をコラージュした画像の3枚目の右上、

赤と紺の格子柄、

この着物を呉服屋さんで仕立てかえてもらったのが↓ こちら。

 

 

しつけ付きの袖を通していないものでしたけれど、解いて、は縫いして、一度洗って、

撥水加工をかけてもらってフルレングスの雨コートに仕立てあがってきました。

下に着ている白練り色の色無地の袖が少し除いています。

いつも着る着物の寸法に合わせたサイズに仕立ててもらったのに……

着物あるある。

よくあることです。

それぞれの素材の少しの違いで襦袢や着物、着物や羽織物の袖口がぴったり添わずに

ちょっと覗いちゃうこと。

 

手持ちの雨コートに新しくこのコートが加わって、嬉しくてちょっとニヤニヤしてしまいました。

防寒と言う意味ではカシミヤの着物コートの暖かさにはかなわないけれど

乗り物に乗るとき、意識せずについてしまう汚れにフルレングスの羽織物は安心感があります。

電車やバス、タクシーの座面やひざの裏が当たる腰掛の端っこのところって案外汚れています。

それに、人の多いデパートで買い物する時などもフルレングスの羽織物だと安心です。

 

このコートが仕立てあがってきたので雨が降るのが待ち遠しいような気持ちになりました。

 

 

 

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1月こそ明るい色の着物で

「新春こそ、明るい色の着物を着るものですよ、白なんていいわよ」

と、ずいぶん以前にお稽古の大先輩に教わって

何となく1月のお稽古日には白っぽい着物を着るようになりました。

 

1月14日のお稽古の着物

 

 

白練り色 ごく細い縦の線が入った織り方の反物なのでよく見ると白の万筋のようにも見える色無地です。

帯は何度かブログでご紹介している、元は振袖の袖を1尺3寸に切り取って

訪問着に仕立てかえた時の残布でつけ帯を作ってもらったもの。

松・梅・桜など、おめでたい柄が入っているのでやはり1月に着用しています。

作り帯って慣れると本当に便利ですね。

時間がない時でもちゃちゃっと帯結びしたように仕上がります。

肌襦袢を身に着けるところから上↑の着付けが出来上がるまで、つけ帯だと10分ほどです。

 

帯揚げは明るいピンクの総絞りで所々に梅の花が飛び柄で絞ってあるもの。

私が成人式を迎えた頃に実家で支度してもらった帯揚げです。

45年前の購入品なのにシミ一つなく、とてもきれいな状態です。

二十歳の時の帯揚げを65歳の今?

まぁまだ松の内だし(関西では1月15日までが松の内で、どんど焼きは15日の朝に行われます)、ちらっと見えるだけの帯揚げだから許していただきましょう、とこの帯揚げを結んでいきました。

着物が白なので小さな面積の帯揚げがポイントになっていい雰囲気になっていたと思います(自画自賛・汗)

帯締め帯揚げよりも一段淡い色の冠組。

 

 

この日、富山のお菓子をいただきました。

 

 

高岡にある不破福寿堂さんの「鹿の子餅」

 

 

少し力を入れるだけでも形がつぶれてしまうふわふわの和菓子です。

帰宅後、さっそくお茶と一緒にいただきました。

お供は鶴と亀、それに梅のお干菓子。

加賀羽二重をイメージした羽二重餅

中には蜜につけた金時豆が入っていていいアクセントになっています。

私の大好きな和菓子の一つです。

 

お稽古の帰り、花屋さんに立ち寄ると啓翁桜の大ぶりの枝が目についたので

一枝買って帰りました。

 

さっそくチェックのタイガーさん。

 

 

次のチェックに来たのは葉っぱのはーちゃん。

そして、わかりますか? ヤマちゃんもいます。

 

 

ほら、ここ!

家電と並んで目くらまし?

 

お花屋さんの店先には春の球根植物の花が色とりどりに並んでいて

どれも美しくて目移りしてしまいます。

鮮やかなピンクがきれいなアネモネも3輪、一緒に買い求めました。

家の中に花があるとそれだけで幸せな気持ちになれます。

 

 

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初稽古で着た訪問着をお手入れに出しに呉服屋さんへ。

今日はいつもお世話になっている呉服屋さんへ、

初稽古で着た訪問着2枚を、長襦袢を3枚ほど持っていきました。

訪問着はお手入れ。

お手入れといっても着るたびに京洗いすると絹が傷むので

汗抜きと袖口や襟の汚れ落とし、あと、私が気が付いていない汚れやシミがあったら

それもお任せで、と依頼しています。

 

長襦袢3枚

1枚は瘦せていた(何年前やねん⁉)頃に仕立ててあまり着ていなかったもので

身幅(特に前幅、お茶は正座することが多いので)を出して、背中の衣紋抜きを幅広のものに取り換えてもらう。

もう1枚は汗抜きと袖口の汚れ落とし、それに京洗い。

そして、最後、もう一枚は襦袢の台衿が黄ばんで来ているので台衿を付け替えて

汗抜き・汚れ落とし・京洗い 

をお願いしてきました。

 

気軽に何でも相談できる呉服屋さん、しかも良心的なお値段、なので

着物のお手入れも安心してお任せしています。

 

さて、呉服屋さんからの帰り道。

以前から気になっていたお鍋を見に行きました。

www.zwilling.com

 

ストウブのお鍋。

ネットやYouTubeなどで使っている方の情報を見て気になっていました。

同じようなお鍋に、ル・クルーゼバーミキュラがあって

価格帯もほぼ同じなので買うならどれ?と以前から迷っていました。

 

で、デパートの売り場などで手に取って重さを実感したり

ネットでそれぞれのいいところ、不便なところなどを調べて

とりあえず、のつもりでストウブの直営店に行ってきたというわけです。

 

かわいい色のお鍋がいっぱいの店内をあれこれ見て回り

…… 結局、こうなるよね。。。

 

 

持ち帰って、洗って乾かしてシーズニングをしました。

 

 

鋳物ホーロー鍋は無水調理ができるのが魅力で購入の動機の一つでもあったのですが

一番の決め手はオーブンに入れることができるところ。

って、ル・クルーゼだってバーミキュラだってオーブンに入れられるんですけど。

 

とにもかくにも。ちょっとお高いお鍋を買ったことですし

毎日の食事作りを頑張る励みになることでしょう。

 

 

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令和6年 初稽古

先週末からの3連休、私がお稽古する茶道の社中では初稽古が行われました。

今年は「初釜」ではなく「初稽古」

昨年、お身内にご不幸があり、今は喪中の宗匠

けれどコロナ規制が解けて初のお正月なので何もしないのは弟子の皆が物足りないだろうとお気遣いくださって、「初稽古」としてコロナ前同様の祝いの席を設けてくださいました。

 

初日の着物

 

薄桃色の地に歳寒三友の絵付けがされた訪問着。

私のお気に入りの一枚で、昨年の家元の初釜の際にもこの着物を着ています。

その時には唐織で鳳凰の柄の帯を締めているのですが

この度は黒地に宝尽くしの帯を合わせてみました。

 

帯揚げはお正月恒例になってしまっている、金で宝尽くしの刺繍の入ったもの

帯締めは、これまたお正月恒例、金糸の入ったちょっと贅沢感のある平

 

 

初稽古、初日の午前のお席に入れていただきました。

本来のお茶事とは順は違いますが、濃茶・薄茶と回って、最後に懐石。

濃茶席と薄茶席はそれぞれ10名ずつほどが交互に入れ替わりで席入りします。

薄茶席に先に入る組、濃茶席に先に入る組、それぞれお席が終わると

薄茶席に入っていた組は濃茶席へ、濃茶の組みは薄茶席へ、そうやって20名がうまく席を回って、最後の懐石の席は全員でワイワイと楽しく、というのが私が稽古する社中の初釜・初稽古のやり方です。

 

安定の美味しさの懐石

懐石のメインともいうべき椀物

このほかに、お酒や黒豆、他、いろいろと饗されます。

 

これを、1日の午前と午後、で3日間続くのですが、そうすると

約10名一組が一日に4組、で3日間で120名ほどが参加することになります。

 

初日の午前中、お席入りさせていただき午後は水屋担当、

2日目は一日中水屋担当、

 

2日目の着物

束ね熨斗の柄の訪問着

帯は、本来の着物の意匠としては片輪車という柄なのですが

私の稽古する流派ではこの柄を「源氏車」と呼んで、

家元にあるお茶室の一つに、この源氏車を大きな襖紙一面に描かれたお好みのお茶室があり、源氏車といえば官休庵、の柄行きです。

帯揚げは薄水色の鹿の子絞り、

帯締めは色と薄灰色が市松柄に組まれた平。

 

 

 

で、今年は3日目には伺えませんでした。

 

というのも、昨年、クリスマスの頃に施設から連絡があり、

母の顎が外れ、すぐに往診の歯科医にはめてもらったけれど

歯科医の話では一度顎が外れると外れやすくなり、何度も外れる可能性が高い、

年末年始の訪問歯科医休業の期間中は日赤の口腔外科の救急へ行くことになるので

連絡があったら通院付き添いにすぐに来てほしい、ということになっていました。

 

パーキンソン病の患者は顎が外れやすくなることがあるそうなのですが

近頃の母はしっかりとした固いものを食べることがなく

食事の量も減ってしまって、エンシュアという医療用の栄養食品で栄養を補っています。

そうすると噛むことが減ってしまい、それに伴って顎の骨を支える筋肉もやせてしまってしっかりと顎を支えることができなくなり、顎が外れる、ということが起きるようです。

顎が外れたまま時間が経過するとはまりにくくなってしまうらしく、すぐに顎をもとの位置に戻すことが必須だそうです。

 

で、初稽古の3日目、祝日で医療機関がお休みのタイミングで

また母が不調になり、急遽、医療機関を受診するために出かけなくてはならなくなりました。

 

そんなわけで今年は初稽古2日間の参加でした。

 

 

 

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