先週降った雪、日陰になるところはまだ残っています。
道も、所々、凍ったままで自転車で走る時は用心が必要です。
京都にしては大雪、だけど、北陸や東北、北海道にお住まいの方たちは
毎冬、こういう雪と折り合いをつけて生活をしていらっしゃるのですよね、私にはとても無理です。
観光で京都に来られる方が「雨の京都もまたいい」とか「雪の金閣寺はなんて美しい景色」と仰るように、
私も、北陸や北国に冬に旅した時は「わぁ、雪!」と嬉しくて景色に見入ってしまいますけれど、生活の場となればそう喜んでばかりもいられませんよね。
雪国の冬、雪降ろしでお亡くなりになる方のニュースを耳にすると胸が痛みます。
お茶のお稽古場でご一緒の、富山生まれ、ご主人の勤務の関係で岩手で長らくお住まいで。ご主人が亡くなられたのをきっかけに、お茶するために京都に移住されてきた方があるのですが、その方から、
同じ東北でも奥羽山脈や出羽山脈の東と西では雪の質が違う、
と教えてもらいました。
東側の雪はさらさらしているけれど、山脈の西側で降る雪は重くて厄介なんだそうです。
そういうことも、その地に住んでいないとわからないことです。
義弟が転勤で富山の氷見で暮らしていた時、冬の天候の中での生活にはどうしてもなれる事が出来なかった、と言っていました。
明日はこの数日よりも暖かく、お天気も良くなるとのことで、なんだか気持ちがホッとします。
さて、本日のタイトルの件。
先日の初釜で、鎌倉にお住まいのお稽古仲間の方が「水屋でどうぞ」
と持ってきてくださった青いきんとん。
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この目にも鮮やかな青の色、どうやってこの色を出されたのか判明しました。
クチナシから色を取ったんだそうです。
クチナシ、というと「鮮やかな黄色」と言うイメージですけれど、
クチナシからは青い染料も取れるのだそうです。
こちら↓に科学的な説明がされていました。
この青の色の作り方がわかって見て改めて、このきんとんを持ってきてくださったお手間とお気持ちに感謝しかありません。
お庭のクチナシの木から実を取って、青の色を抽出して作ってくださったお手間、
頂く時に知っていたらより一層、大切に口にしたと思います。
お茶を愛し、自らを高め、精進される流友の生き方に、首を垂れる、
そんな気持ちになりました。