こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

8月16日 五山送り火

台風7号は日本列島のあちこちに爪痕を残し、

お盆の帰省の予定を変更去ざるを得なくなった方も大勢いらしたことでしょう。

皆様のところは大丈夫でしたか?

 

今日は8月16日

京都はお盆に帰って来たご先祖や家族の魂、お精霊(しょらい)さん をあの世へ送り返す行事、

五山送り火の夜でした。

 

台風が一日遅く関西を縦断することになっていればきっと送り火を燃やすことは無理だったのでしょうね。

本来なら前日の15日まで受け付けている護摩木の奉納も昨日は中止されていました。

 

我が家から一番近い送り火金閣寺の北、大文字山

と言うと、あの有名な大文字の山かと思われがちですが、ニュースでよく流される『大』の字が灯されるのは如意ヶ嶽と言います。

 

午後8時、如意ヶ嶽の「大文字」に点火されると5分遅れて北山・松ヶ崎の「松ケ崎 妙・法」

続いて西賀茂・船山の「船形万灯籠」

そして、我が家から徒歩5分の大文字山の「左大文字」

最後が嵯峨鳥居本曼荼羅山の「鳥居形松明」

それぞれ5分の間隔を空けて点火されるので、バイクに乗った若者などwは

ブイブイとエンジン音を鳴らしながら五つの送り火を追いかけて回ったりする夜です。

 

送り火の夜は拝む事が出来るスポットには大勢の警察官が出て

「道路に出ないでくださーい」「車が通過しますー!」と大声で注意喚起しているのですが、どうしたって見物の人たちはどんどん道路に並び出て

道を走る車も、送り火を横目で見ながら、と言うことになるので

いつもの夜にはない、そこらじゅうで車の渋滞が起きています。

 

 

点火されて2.3分でこれくらいの炎

 

5分もするとこれくらいに燃え盛ります。

 

昨日の台風の影響もあって、火床を準備される地区の皆様は例年にも増して

大変な作業をされたと思います。

 

お茶のお稽古のお仲間で、西陣の方は

毎年と同じように朝からアラメを炊いてお供えし、綿々と受け継がれてきた習わしをきちんと守り、夜には送り火を拝んでおしょらいさんをお送りする、という事をされたそうで、

今年も無事にお送り出来てほっとしました、とメッセージが届きました。

同じく、西陣の友人も「今夜は実家のビルの屋上で送り火を拝んだけど、高いマンションが建って妙法は半分しか見えなかったわ」とLINEが。

 

今夜の送り火で京都のお盆は終わりました。

 

明日から、またいつものお店(呉服屋さんやクリーニング屋さん、かしわやさん)が開けてくれるのであちこち回ってこなければなりません。

 

 

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