山苞 やまづと
秋の頃に茶席で出される主菓子の銘に『やまづと』という言葉がしばしば使われます。
山苞 やまづと とは
〘名〙 山から携えてくるみやげ。山里のみやげ。
※万葉(8C後)二〇・四二九三「あしひきの山行きしかば山人のわれに得しめし夜麻都刀(ヤマヅト)そこれ」
今夜の天気予報で、
と伝えていました。
四季の中で秋が一番好きな私としては
年々、秋が短くなるようで少し寂しいです。
風が気持ちいいと感じる今頃の季節に
時々夫と二人、近所の散策に出かけます。
近所、と言いつつ、自宅に帰りついて万歩計で確認すると
大抵は10㎞ほどを歩いていることが多いです。
東西南北、行く先を決めずに足の向くまま気の向くまま歩くのですが
(今日は山野で植物を集めたい)と思う時は北へ向かって歩きます。
手には花鋏と飲み口から5cmほどを切り落としたペットボトルに
水を入れた簡易花入れを持って。
鷹峯をどんどん北に歩いて
路傍で摘んできた草花を家に持ち帰って飾ってみました。
道端に落ちていた栗の枝
どんぐり
ヤマゴボウの実
萩
尾花
手つきの組箱(ギャラリーひたむきで求めました)に落としを入れてその中の小さな剣山に花を挿しています。
けれどこんな風にやまづとを楽しめるのも一瞬の事
遅い昼寝から猫たちが目覚めたが最後
きっと尾花もどんぐりや栗の実も格好のおもちゃになってしまうことでしょう。
明日は実家の母のところへ在宅診療をしてくださるお医者様のいらっしゃる日です。
インフルエンザの予防注射をする予定になっているのですが
4.5日前から鼻水が出るといっている母。
予防注射は延期になってしまうかもしれません。