いつまでも暑いと思っていたのに、気が付けば11月。
と、この前の記事でも書いたような?
11月。
お茶の世界では炉を開く特別な月です。
茶室は、年の半分は炉と言って畳を四角く切って、囲炉裏のような「炉」というものを用いてお茶を楽しみます。
残りの半分、気温が高いシーズンは風炉という、畳の上に置く道具を用いて茶を点てます。
そして、この11月に半年ぶりに炉を開く時に、5月に摘んで寝かせていた新茶を壺に詰めたものを開ける、所謂、口切という貴重で大切な行事を行います。
この頃はお茶の値段がびっくりするほど高くなってしまって、壺一つにお茶を詰めてもらうのにも大変な金額が必要になってしまっています。
先日、私のお稽古しているところでも炉開きと口切がありました。
茶壷の拝見から始まって、壺の口を切り中に入った詰め茶(貴重な濃い茶が壺の中で無事にあるようにクッション材として入れられる茶葉、これを挽いたものが薄茶になります)の中から半袋(はんたい)という小さな紙の袋に入った濃茶になる茶葉数種の中から客の所望に応じて、希望の袋をを引き出し、石臼で挽いて本年一番の新茶を点てた濃茶や薄茶をいただくわけです。←極々簡単な説明でわかりませんよね(^^;)

紐をかけた茶壷 この紐は一旦外すと掛けた者にしか元通りに結ぶことができないので桃山や戦国時代・江戸時代などに毒など入れられないように、と用心でこういうことをするようになった、とも伺っています。

茶壷と入り日記 入り日記とはこの茶壷の中に入っているお茶の銘が書かれたものです。
茶壷に詰めるたびに内容を書いた紙を上に、上にと貼っていくので何枚もになっています。 この書付を見ればいつどんなお茶をどこの茶舗に詰めてもらったか一目瞭然というわけです。

こんな風に壺の中の詰め茶をかき出し、濃茶の入った袋を探します。
(私ではありません、念のため💦)

客が希望したお茶が入った半袋が出てきました。
この後、この袋の中に入っていたお茶を石臼で挽いて濃茶を練っていただきました。
口切のお茶の味は何度いただいても格別で、毎年感動があります。
この日の着物

グレージュの万筋の地に雪輪重ねの飛び柄の小紋
おとなしい地色と控えめでも光の角度によって模様が浮き立つような雪輪重ねがお気に入りの1枚です。
帯は、元、黒絵羽織だったものを名古屋帯に仕立てかえたもの。
帯まわり

帯締めは緑と朱色が左右で組み替えてある丸組。
この翌日、義父が施設で転倒、額を打って出血がひどいという事で救急車で病院へ搬送され、3針ほど縫う事になってしまいました。
縫った後も出血がなかなか止まらずお医者さんからあまり動かないように、と言われていたにもかかわらずトイレに行こうとしてまた転倒……
もうかなり足が弱ってしまっているにも関わらず、プライドはいつまでも高く、いえいえ、ますます扱いにくくなって意固地になっている義父、トイレに行くときは必ずナースコールをしてください、と言われているのに「そんな子供みたいなことはできん!!!」
で、転倒。 とりあえず大事なく済んだ、とホッとして帰宅した夜に、また病院から電話がかかってくる、という事になりましたとさ。