お茶のお稽古をしています。
着物を着ていると「お茶ですか?」とお声をかけていただくことが多く、「はい」とお答えすると、次には必ず「表ですか?裏ですか?」
世に名が知られている、お茶の代表的な二つの流派です。
他にも、挙げればきりがないほど茶道の流派はありますが、この二流派がダントツに知名度が高い。
ゆえに、お弟子さんも多くてお教室も多いです。
利休の孫、宗旦の子のうち長男以外の次男・三男・四男がそれぞれに興した流派が今も続いている三千家です。
私のお稽古している流派は三千家の一つではあるのですが表千家・裏千家に比べると格段に知名度が低い流派です。
その流派の祖である利休から数えて4代目(当流派としては初代)の350年の遠忌法要がありました。
前泊などして京都入りされた全国の流友の方々、お膝元の京都や関西、中部・東海のお社中の皆様と久しぶりの再会で、お茶席の待ち時間を楽しくお話しされている様子を見た一日でした。
お茶席5席、点心席、と朝から回らせていただいても受付締め切りの時間内にコンプリートするのはなかなか至難。
点心はお弁当でいただいて帰ることになりましたけれど、幸いなことに一番気がかりだった雨に降られることなく過ごせたことがありがたかったです。
遠忌法要という事で和服の方はほぼ色無地。
私もお稽古仲間と相談の上、当日は色無地で出かけました。

手持ちの色無地の中で色々悩んで、結局、地紋の入っていない明るい薄紫、背に一つ紋にしました。
帯は紹巴(紹巴織り 強く撚りをかけた糸を経糸と緯糸に用いた薄地の織物)の六通袋帯
長い一日になると思ったので軽くて楽なこの帯にしました。
あまり派手な色目や目立つ金銀が入っていないものを、とも考えてこの帯を選びました。
帯まわり

帯締めは悩みに悩んで、濃い紫と柿色が表裏に組んであるものにしました。
もう少し帯締めをポイントに、と、いざ絞めるとなってあれこれ試してみたのですが
法要、と自分に言い聞かせ、これでも無難にまとめたつもりです(^^;)
当日、お茶席のかかったお寺の景色

薄曇りではありましたけれど、ここのお庭はいつ見ても感嘆してしまいます。
京の三閣、金閣・銀閣、そして三番目は西本願寺の飛雲閣、と続くことが多いようですけれど、私は個人的に、こちらの呑湖閣を三番目に上げたいです。
撮影禁止かも、と気になったのでこちらの案内をされている席担当の方に確認を取って、この景色と、皆での集合写真を撮らせていただきました。
疲れたけれどとてもいい一日でした。