朝からどんよりとしたお天気だった5月9日、金曜日。
今日は月に一度、お茶の特別なお稽古日、研究会でした。
午後から夜にかけて雨脚が強くなる、と天気予報で言ってたので
袷だと蒸し暑く感じるだろうな、と思いながらも袷の着物を着ることにしました。
このブログに何度か登場している、娘時代、実家で作ってもらった私の初めての(ちゃんとした?)小紋。
色合いが好きで、誂えてもらった時からのお気に入りです。
ペパーミントグリーンというのでしょうか、浅縹( あさはなだ)色に紗綾形地紋の地にに一重蔓唐花模様、なのでしょうけれど、私にはクレマチスに見えてしまうのでこの小紋は、登場は毎年ではないですが、着用するのはクレマチスの咲く頃にしています。
如何にも昭和の着物と言った風情なのかもしれませんけれど、この小紋を着ていると
「素敵な着物ですね」と言っていただくことが(男女問わず)不思議と多いです。
勘違いしてたらごめんなさい💦
帯は割合としっかり打ち込みのされた九寸名古屋。
こちらも一重蔓唐花柄で、文様被りだわ、と思ったのですが色合いの添い具合でこの帯を選んでみました。
帯まわり
いつも思う事ですけれど、帯まわりの画像になると着物の地紋や柄など細かいところがよくわかりますね。
帯揚げは着物の花の一色から取って、茜色の無地斜線柄。
帯締めはお気に入りのうちの一つ。 エメラルドグリーンと、片側にだけ白が組み込まれた平。
お稽古の帰り、河原町四条の角近くの『永楽屋』さんに寄って自宅用に、と琥珀糖と季節のお干菓子・紫陽花を買って帰りました。
京都には同じ永楽屋さんという日本手ぬぐいのお店もありますけれど、
こちらの『永楽屋』さんは佃煮とお菓子のお店。
河原町四条の他に室町にもお店があって、そちらは祇園祭の鯉山の山町の中にあるので
祇園祭の際には夜間も営業されていて、お土産を買ったり、店頭で販売されている冷たい飲み物で涼をとる方が多いです。


買ってきた琥珀糖の詰め合わせとお干菓子
右の琥珀詰め合わせの箱の中身はこの時期限定の、せとかの雫
柑橘の「せとか」を、果汁・果肉・果皮丸ごと使って作られた琥珀です。
柔らかくて、とても繊細な出来上がりなので気を付けて摘ままないとつぶれて割れてしまうのでそーーーっと大事に箱から摘まんでいただきます。
お干菓子は盛る皿によって色合いが違って見えます。
上は紅色の紅梅の焼き物のお皿に盛ってみたもの。
下は本来のお干菓子の姿通り、木地の銘々皿(欅の皿)に盛ってきたもの。
最近、絵画の展覧会などでも、昔と違って展示されてる場所の壁の色を工夫されていますよね。
少しでもその絵画が引き立つように、壁を赤くしたり、群青色にしてみたり。
この紫陽花のお干菓子をお茶に合わせて出そうとしてお皿を選んでいる時に、ふと絵画の展覧会の展示場の壁の色の事を連想しました。
朝からの曇り空が午後には雨になって、夜半には雨風になっています。
こんな日は頭痛がおきやすいので早めに眠ることにしましょう。
と、宵っ張りの私が言ってもあまり真実味はありませんけれど。