GW真っ最中の5月4日、今日は5月最初のお稽古日でした。
お稽古場の玄関を開けると、あら、下駄箱に草履や靴の数が少ないわ。
やはりGWは予定のある方が多いのか、いつもお稽古枠の予約を取られた方が少なかったようです。
お茶室の床には競馬(くらべうま)のお軸、琵琶床には葉も花も、線の美しい花菖蒲が5本、入っていました。
私も今日のお稽古には花菖蒲の帯。
薫風に相応しく薄緑や淡い空色の色無地を着たいところですが、今日の着物は黒に近い群青の地に五節句の飛び柄の小紋。
ひな人形や兜、ショウブの葉、笹と短冊などが飛び柄で染められています。
模様が五節句という事と、帯の色が映えるように、と、この地色の着物を選びました。
帯はごく淡いペパーミントカラーに、杜若の花が手描きで染められた縮緬の名古屋帯。
この帯も1年に1度か2度の出番があるかどうか、という帯なので今日のタイミングでしめていきました。
帯まわり
帯締めは花菖蒲の邪魔にならないように、と薄灰の冠組にしました。
仲良しのお稽古友達も今日の帯は菖蒲柄で、お稽古でご一緒になった男性に
「今日は二人とも菖蒲じゃないですか!」と言っていただいて
笑いながら「菖蒲シスターズです」とお返事しました。
主菓子は毎年楽しみな粽。
笹を開けてみるまでは中身がわからないのも楽しい五色ちまき
(画像は御菓子司のHPよりお借りしました)
私は大好きな水仙が当たりました。(嬉しかった(^^♪)
上品な甘さの吉野本葛製の水仙、後味も美味しくて幸せ。
そんな5月、毎年、出し袱紗(濃茶をいただくときにお茶碗に添えて使う裂)は
龍村の『コプト甲冑異紋』を使うようにしています。
↓こんな文様の袱紗、埃及綴れの文様を龍村がアレンジしたものです。
お茶の楽しみは色々あるのですが、こんな風に季節に合わせて手持ちのものを懐中するのも密かな楽しみです。