先週と打って変わって、冬が戻ってきたような冷え込みの朝でした。
5時に起きて、猫の世話をして、着物を着て、朝から出かけました。
玄関を出た瞬間、 衣紋を抜いた首筋にひんやりした空気が、
思わず、さむっ、と首をすくめて玄関の中へ。
慌ててショールを雨コートの上に重ねました。
今日は天気予報通り、朝から雨がぱらついたり、止んだかと思うと少しきつく降ったり。
帰宅したのは午後7時前でしたけれど、その頃にはしっかりと「雨」というお天気でした。
内緒の一日。
詳しくは書けないのですけれど、お茶関係で一日外出。
着物は青灰色 一つ紋 襷地紋 正絹色無地
色目が大人しく、地紋も襷なので法要の茶事にも着用できる便利な一枚です。
記録をたどってみると1年半ほど前にお献茶式で着ているようです。
昨夜、着物の支度をしておこうと畳紙を開いてみたところ、襟の、横を向いたら顎のあたりそうなところ(着物で必ず汚れるのは、この襟の部分と袖口、そして裾廻りです)に、目を凝らしてみるとわかるほどの筋汚れがありました。
一度着ただけだから、まぁいいか、で収納するとやはりだめですね。
季節が終わるタイミングでちゃんとお手入れしないとこういう事(襟の筋汚れ)が起きます。
気が付きにくいけれど、汗地味も同じで、脱いだ時にはわからない汗移りが後日出てくることがよくあります。
正絹は、所謂 京洗い(ざっくりいうとドライクリーニングですね)をあまり頻繁にすると生地が傷む元なので、よほどのことがなければ、季節終わりに、プロに 襟・袖口・裾の汚れを取って、汗抜きをし、プレスをしてもらって収納すれば次に着る時も気持ちよく袖を通すことができます。
今日の着物は「自戒」着物になりました。
帯はうっすらピンク掛かった銀箔の地に、松や船 鶴 などおめでたい文様が織り出されている六通袋帯。
帯まわり
なんだか画像が暗いですけど、こうやって見ると着物の地紋がよくわかりますね。
帯締めは薄黄に金糸が組み込まれた大和組。 大和組は厚みのある組み方の帯締めです。
約12時間、家を留守にしていたので、帰宅して玄関を開けるとヤマちゃんが
「おばちゃん、どこいってたん、おなかすいたやん」とでも言いたげにドアの真ん前に座っていました。
着物を脱ぐ暇もなく、まずは猫たちに晩御飯。
朝も夜も、常に猫ファーストの生活って、猫を飼ってるんじゃなくて、猫に飼われている状態ですよね(笑)
玄関先の水仙
とてもいい香りがします。