日曜日、今月最後のお茶のお稽古日でした。
いつものお稽古場、お茶室に入ると点前座の横が炉畳に変わり、炉の場所には趣向を凝らした炉蓋が嵌めてありました。
お稽古を初めてまだ日が浅いお社中さんが「えっ⁉畳を切ったんですか?」と驚いて尋ねておられたのが新鮮で微笑ましかったです。
11月の炉開きに向けてご準備されている様子から、お稽古中に、
「今年もお善哉が楽しみ~」とか「主菓子が亥の子餅のお稽古日に入れなかったら1年悔しく過ごさないといけないよね~」とか、楽しくお話もしました。
朔日の日曜日はようやく秋らしい日になって、宗匠が、「ようやく中置きが実感として感じられるようになりましたね」と仰いました。
旧暦で動くお茶の設えはどうしたって現代の季節感にはどこかそぐわなくなっていますね。
そんな、空気が少し秋らしくなった日曜日の着物
着物は正絹袷 薄茶の地に飛び柄で、白と金との雪輪重ねの小紋
帯は繻子(本繻子、いわゆるサテンです)黒地に秋の花が手描きと刺繍で描かれたもの。 松葉仕立ての袋名古屋帯です。
古い帯ですけれど、光沢があって柔らかく、その分、乗り物などで腰掛ける時は気を使いますけれど、結びやすい帯です。
綸子や緞子も朱子織の一種です。
帯まわり
帯揚げは出番の多いお気にいり、白地に抹茶色で梅の柄の飛び絞り。
帯締めは少し太めの、白に銀が混ざった平。
この帯は手先をほんの少しかがってある松葉仕立てなので前帯の胴に来る部分は思い切って多めに幅出しして着つけてみました。
この日で10月の設え、中置もおしまい。
また来年の10月まで中置のお稽古はできません。
いよいよ11月
茶人の正月と呼ばれる月です。
炉開きと、口切の季節がやってきます。
お稽古は壺飾りも。
お茶会も予定されていて楽しみな月がやってきます。