先週末、6月に亡くなった母の四十九日にあたっていました。
真夏の炎天下の納骨はまるで修行のよう。
お坊さん、あの衣を着てお経をあげてくださるのはさぞ暑かったことだろうと思います。
「もう、お経はいらないからお骨だけ収めて、ってお寺さんに言ったらどう?」とは従妹の言葉。
影のないお墓の前で、皆黒い服を着てハンカチで汗をぬぐいつつの納骨式になりました。
参列してくれる親戚たちのことを思えば、涼しくなった秋に執り行うのがいいのは重々承知していたのですが、とにかく一つ一つ片づけてしまいたい、という私のわがままで四十九日に合わせての式になってしまい、皆には迷惑をかけたかもしれません。
その後の会食会場のエアコンの冷気のありがたかったこと。
本当に今年の夏の気温、尋常じゃありませんね。
先週、実家へ戻り、家の掃除や庭の手入れ、お墓の掃除などをして週末には無事に納骨を終え、京都からキャリーバッグに詰め込んで実家へ送っていた着物を着て、今日の朝、実家から直接、京都の宗匠宅のお稽古へ。
着物で新幹線に乗っていたら西洋人らしき家族の小さいお子さんが、ちょろちょろと何度かのぞき込みに来ました。
そんなに珍しかったのかしら(笑)
そんな今日のお稽古へ向かう着物はこちら。
黒地に流水文様の夏大島。
シャキッとした手触り、着心地で新幹線に座ってもさほど皴にはならないだろう、と夏大島にしました。
画像はお稽古から帰って自宅で撮影。
帯は、たぶん、紗織の一種だと思うのですが、段格子になっている乳白色地に入水色に金糸が織り込まれた渦巻模様。
帯まわり。
大きな荷物は昨日の朝、宅急便で送ったのですが、四十九日のお下がりの花たちは
実家にそのままにしておくとかわいそうなので持ち帰ってきました。
グロリアサと白のトルコ桔梗
ひまわりとアスター(シャギーディープローズという品種です)
生花を持ち帰った代わり(?)に実家の仏壇に仏花らしくないプリザーブドフラワーのアレンジメントをいくつも飾ってきました。
でも…… すごくきれいだけどやっぱり生の花じゃないのは少し残念。
でもまたしばらく無人になる家だから故人達にはこれで我慢してもらうことにします。