母が最期の時を迎えようとしています。
2日前、母が入院している病院から電話。
4月15日に状態がかなり悪化して入居していた施設から入院した際、
担当医からは「これが最後の入院になるでしょう」と告げられていました。
17年ほど前にパーキンソン病に罹患していることがわかってから、それでも比較的不自由なく過ごせていた母でしたけれど、3年前に「一人暮らしはもう無理」と自分で決めて施設へ入所しました。
それから何度か、入退院を繰り返し、けれど、ずっとパーキンソン病を診てくださっていた担当医にとてもよくしていただいて、安心してお任せできてきました。
2日前の電話の内容は「呼吸がかなり弱くなっている。すぐ来られますか?」というものでした。
母の入院している病院は、基本的に面会は談話室で、歩行・あるいは車椅子で談話室まで移動できる患者に限り、キーパーソンのみが面会できる、というルールなのですが、
母はもはや車椅子に乗ることもできない状態なので入院後は面会することはかなわず、
電話で様子を聞くことにとどまっていました。
ですが、いよいよ、という事で、それまでの二人部屋から特別室に移す、という事で会いに行けることになりました。
近々こういう日が来る、といざという時のための荷物を詰めたキャリーバッグを準備していたのですぐに病院に向かうことはできたのですが、こんなタイミングに限って、夫は学会出席のために2泊3日で東京へ出かけたばかり。
猫たちにたっぷりのカリカリとお水を用意して後ろ髪をひかれながら家を出ました。
とりあえず新幹線に乗って夫にメール。
夫は予定を切り上げて翌日には帰ってくれることになり、猫たちは一晩の留守番で済むことになって一安心でした。
病院につくと看護師さんからいろいろと説明があり、まずは私が病室へ。
意識のない母を想像していたら、ベッドの母は目をぱっちりと明け、私を見てなんだかもごもご言っています。
その後、担当医の許可が取れた、とのことで母の姉妹を呼んでもいいことになり、すぐに叔母も駆けつけてくれました。
叔母が「よく頑張ったね、もうゆっくりしていいよ」と言いながら背中をさすると
「ありがとう」と言っているように聞こえました。
その後も、聞き取れれないけれど、何やらごにょごにょ話してずっと目をパッチリ開けて私と叔母の顔を交互に見ています。
1時間ほどして退室しました。
その後、再び看護師さんからいろいろと説明やら確認やらがあり、
いったん実家へ戻り、昨日・今日と病院へ会いに行きました。
猫たちのことも、家のことも気になるし、いつまで実家にいることになるのかもはっきりしない状態。
看護師さんも、「しばらくはこの様子が続くかもしれないし、今夜突然、という事になるかもしれないけれど、なるだけ娘さんが間に合うように連絡するので一度自宅に戻られても大丈夫ですよ」と言ってくれて、今日の午後、帰ってきました。
約24時間、猫だけで留守番していたタイガーたちは、夫が帰った時にはカリカリはなくなっていて、すぐにえさを入れてやると貪るように食べていたそうです。
自宅に帰ってきても、いつ電話が鳴るか、気になって落ち着きません。
少し眠ろう(二晩、眠れていませんでした)とベッドに入って少しウトウトしても
気が高ぶっているのか、ぐっすり眠ることができず、結局起きだして、庭に出ました。
小雨が降っていたけれど、花の様子を見たり花殻摘みをしたり、道の掃き掃除をしてると不思議に気持ちが紛れて少し落ち着きました。
小雨降る中、上品な雰囲気のご婦人が二人、近くに止めた車から降りてこられて
「評判を聞いて来ました、見せてくださいね」と外からバラを見てくださっていたので
せっかくですからどうぞ、と庭に入っていただきました。
右上から時計回りに、
アウグスタルイーゼ・(……どわすれしちゃいました)・パットオースチン・シャルロットオースチン
オフィーリア・ローズうらら・スーリールドモナリザ・アフロディーテ
ローズうらら(同じバラをコラージュしてしまってました💦)・ダブルデライト・えっとなんだったかしら💦・シャルール
ユアインネルンアンブロ・シュリンクス・ハーモニー・ブリリアントピンクアイバーグ
ポンポネッラ・トリニティ・アプリコットキャンディ・アフロディーテ
今夜か、明日か、と落ち着かない気分で過ごしていますが
猫たちと花に慰められてなんとかやっています。
しばらく更新が途絶えるかもしれません。