今日からの三連休、私がお稽古している社中は初釜のお席がかかります。
お稽古場から自宅が近い、専業主婦で時間に自由が利く、その2点で
毎年、お水屋のお手伝いに入らせていただいて勉強させていただくのですが
今日はその初日でした。
朝、宗匠宅に伺ってご挨拶すると、女性陣は
「あ、髪切ってる」と気づいてくださって
「若くなった」とか「一瞬、誰かわからなかった」とか
「私も本当は切りたいんだけど」とか、新しいヘアスタイルについていろいろと感想を言ってくださいました。
「似合ってる」とも言っていただけてちょっと嬉しかったです。
今日の着物
葡萄色の地の辻が花の訪問着
この着物は帯と一緒に、今から20年ほど前に仕立てたものです。
当時、通っていた着付けの教室が奈良ホテルで、教室の生徒たちの親睦を深めるためのパーティーがあって、そのパーティーに着て行くために求めました。
着付け教室のホテルでのパーティー、というと
(着物や帯を買わせるためのイベントでしょ?)とイメージしがちですけれども
私が通っていた教室は、日本人の『着る物』の歴史を学んだり
反物の産地の勉強をしたり、と言った風で
着付けももちろん教えてくれるのですが、同時に着物に関しての座学もする、と言った具合で、研修と言う名の着物の販売会などは一度もありませんでした。
歴史ある奈良ホテルで、関西の教室に通う生徒全体を対象としたパーティーだったので
華やかな着物で参加したくてこの着物を選びました。
同じく辻が花模様の袋帯も、着物に合わせて呉服屋さんと相談して決めたので組み合わせとしてはとても沿っていると思います。
だた、一つ困ったことは、着物も帯も、この組み合わせ以外には、どんなものを持ってきても合わない、という事です。
まるで互い以外に浮気しない鳥のカップルみたい(笑)
この着物、嫌いではないのですが、何となくインパクトが強すぎて
一度着るとしばらくは着る気持ちにならなくて
誂えてから着るのは今日が三度目。
二度目に着たのは15年ほど前の初釜でした。
お稽古仲間の仲良しさんからもらった今年の干支懐紙。
年末、何となくバタバタしていて気持ちが浮ついていたのか
初釜の準備はおろか、毎年買っている干支懐紙も飼うのを忘れていた時に
まるで見ていたようにプレゼントしてくれたのでとても嬉しく
さっそく今日、胸元に挟んでお運びなどしました。
粗相なく三日間を務められますように。