今日は10月最初のお稽古日、けれど日中の気温が30度を超えそうな天気予報に
思わず単衣着物で出かけました。
1年を通しての着物の衣替えのルール、10月から5月は袷、6月9月は単衣、7月8月は薄物、と言うのは、いったい、いつ頃、誰が決めたんでしょう?
江戸時代に旧暦で上記のような衣替えが定着した、と書かれている本を以前に読んだ記憶もあるのですが、ネットで検索をしても
いつ・だれが 決めた衣替えルールなのかは見つかりませんでした。
着物が「特別な衣装」になり、着付けを、授業料を払って習うようになって
ますます衣替えルールが定着していったようにも、個人的には思います。
温暖化が進んでいる今となっては、いつ決められたかわからない衣替えルールは
実生活に即していない部分もありそうです。
それでも、とりわけお茶の世界では、この衣替えルールがいまだにかなり厳格に守られていて、呉服屋さんなども
「普段に着るのはいいでしょうけど、お茶ではやっぱりねぇ」と
ルールを外して着物を着るのは、暗に「やめときなはれ」と言われます。
かく言う私も、大きく外れる勇気のない小心者なので
衣替えのルールを外すのも、せいぜいが前後5日ほどです。
あ、もちろん、買い物や美術館巡りなど、普段のお出かけには
外気温に即した衣装で出かけます。
で、さんざん言い訳めいたことを書いての、今日の着物(笑)
着物は綸子単衣、ぼかし シケ引き 小紋
紫を中心に色相環の近い色目をシケ引きでぼかし染めしている小紋です。
帯は塩瀬 白地に銀糸で観世水が駒縫い刺繍され、その上に紅色の菊花が刺繍されたもの。
毎年、9月・10月に絞めています。
ところで、今年のカレンダーも、ふと気が付けばあと3枚になりました。
先日、本屋さんに立ち寄った際、もう令和5年度のカレンダーが売っていて
ちょっと驚いたのですが、考えてみるとそんな時期なんですね。
本当に1年が早い、と感じる60代です。