演目は『東海道四谷怪談』
販売開始日、チケットwebでは特別席からどんどん埋まっていっていました。
友人の都合に合わせてチケットを購入。
愛之助さんが嫌いとかそういうことじゃなくて、あぁ、仁左衛門さんで観たかった、と言うのが本音です。
若い頃からお二人の大ファンだった私(と、夫)
このところ、仁左衛門さんのご体調が今一つすぐれない、と言うことで大阪松竹座での7月大歌舞伎も休演され、なんだかすごく心配です。
このところの酷暑なのでご無理をなさらずゆっくり体を休めていただいて
また玉三郎さんとの共演を見せていただける日を楽しみに待ちたいです。
時代、時代で名優と言われる方は出ていらして
その一番いい時に時間を共に過ごしてきた者にとってそれぞれに自分にとっての「名優」があるのでしょうけれど、
私にとっては孝玉コンビ~仁左玉コンビと時代を共にできたことがこの上ない喜びです。
開場までの間に腹ごしらえ。
友人の第一希望は生麩のお店、半兵衛麩の『むし養い料理』だったのですが
全く予約が取れず断念。
むし養い とは 「小腹が空いた」と鳴く腹の虫をなだめるための軽い食事、と言うような意味です。
余談ながら、我が家からそう遠くないお漬物屋さん、近為さんの「むしやしない」は お漬物がたっぷり頂けるので大好き!
で、結局ランチは友人の第二希望、宮川町の一口天ぷらを食べさせるお店に。
八寸
竹筒の横の鬼灯の中には鱧の天ぷらが入っていました。
口直しの椀物 冬瓜と八ツ頭、湯葉などを白みそ仕立てで。
メインの一口天ぷら
一口とは言うものの、二口・三口の大きさでした。
天つゆ2種、塩3種、それに(忘れちゃったけど何とかの自然農法で育てられた鶏の卵の)黄身をつけて。
天ぷらの後は鯛茶漬けと甘い物。
お腹いっぱいになりました。
途中、予約なしでお店の戸を開けた若いカップルがいらして
「申し訳ありませんが満席です」と言われて残念そうに戻っていかれました。
コロナで観光客が減ったとはいえ、この時期、祇園界隈で飛び込みで食事のお店を探すのはやはり難しい。
さて、メインイベント。
改装された南座
暑い中で、思わず背筋がぞっとするような玉三郎さんの凄み、
面相が崩れ、髪を梳くほどに抜け落ちていく「髪梳(かみす)き」のシーンは圧巻です。
興奮冷めやらぬまま、お土産を買うという友人とデパ地下へ。
買い物を済ませて列車の時間まで、お茶をしました。
「もうお腹いっぱいやわ」と言いながら
あんみつをぺろりと食べる我ら(^^;)
南座の坂東玉三郎特別公演は月曜日の休演日を除いて8月28日まで。
仁左さま出ないのは残念だけど、チケットを取って夫ともう一度出かけてみようと思っています。