時折、目に見えないほどの小雨がぱらついた今日、
最高気温が20度ほど、と6月とは思えない一日でした。
スカシユリが咲き始めました。
門扉のそばのクレマチス。
一昨日の日曜日、東福寺でのお茶会でお席主様から頂いたお菓子、洲濱。
以前にもブログでご紹介したことがあるのですが
私がお稽古をつけていただいているお茶の宗匠の次女さんが作られている棹物です。
hibinokurasikata.hatenablog.com
今日は風が時折強く吹いて、窓を開けているとフローリングの足元が少し冷えるほどでしたので熱いお煎茶を入れて洲濱をおやつに頂きました。
器は朝日焼の銘々皿。
コロナ禍で、すはま屋さんもお商売が厳しいのではないかと心配した時期もあったのですが、「どうですか?」と伺うと
「コロナで大変でしょう、と気に掛けて注文してくださる(茶道の)先生方がいてくださって途切れなく仕事をさせていただいているようです」と宗匠が話してくださいました。
御洲濱司「植村義次」は京都で360年(上にリンクしている私の記事では年数を間違っています・汗)続いてきた洲濱だけを製造していたお店。
その14代植村義次さんが高齢のためにお店をたたむことを決意、
それを聞いた、現すはま屋の店主が弟子入りして植村義次直伝を名乗ることを許され元のお店の場所をそのまま譲り受けて続けています。
私がお稽古している宗匠の初釜では初代(今の宗匠の御祖父様)宗匠の時代からこの植村義次の洲濱を
緑一色に練ったものを「松の洲浜」と銘打って御好みの菓子としてお客様にお出ししています。
宗匠の次女・すはま屋の店主は理系の大学で研究をされていたのですが物心ついた時から慣れ親しんできた洲濱が途絶えてしまうことを聞き弟子入りされた、という経緯のあるお店です。
喫茶コーナーもあるすはま屋さん、お抹茶ももちろんメニューにはあるのですが
個人的にはぜひコーヒーとあわせて召し上がっていただきたい❣
すはま屋さんのコーヒー、格別の美味しさです。
理系のご店主らしく、研究を重ね、様々な豆や淹れ方を試した中で選び抜いた1杯を飲むことができます。