こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

シネマ歌舞伎『桜姫東文章』下の巻 を観てきました。

GWも折り返し。

昨日の夜のニュースでは高速道路の渋滞の様子を放映していました。

今年のGWは5月2日と6日をお休みにすれば10連休。

前半に遠出をし、後半は家でゆっくり、と言う方が多いのでしょうか。

 

4月に上の巻を鑑賞したシネマ歌舞伎の『桜姫東文章

その下の巻を観に行ってきました。

 

 

上の巻を鑑賞したのは平日でした。

さて今日は、と混雑を懸念していましたら予想に反して劇場内は半分以下くらいの席の埋まり具合。

今日は水曜日で誰でも1,200円で鑑賞できる日なのでシネコンの中には人が大勢いたのですが、シネマ歌舞伎はサービス料金には該当しないので一人2,200円

で、GW期間中のサービスデーと言うことでメインカスタマーの中高年の方は混雑を避け平日狙いなのかもしれません。

 

いやぁ、やっぱりねぇ溜息です。

悪い男を演じる仁左衛門さん、もう何とも言えない色気があって

型がきれいで、仕草の一つ一つが何とも素晴らしい。

仁左衛門さんはこの狂言では僧・清玄と悪党の釣鐘権助、それに

大団円に登場する管領役 と演じているのですが

映画の初めに玉三郎さんが

仁左衛門さんは舞台に出ていない時間も早変わりのお支度で息つく暇もない」とお話しされていました。

 

玉三郎さんも、公家の姫君としての品のあるおっとりとした風情と

恋焦がれる男の女房になり廓で客を取るようになってからの早口で気風のいい話し方の演じ分けが素晴らしく、

無事に敵を討って家宝の都鳥の巻物を取り返しお家の再興を果たす大団円での美しさと言ったら、もうただただうっとりするばかりでした。

 

仁左衛門さんと玉三郎さんの共演で、こんな通し狂言を演じられる機会は

もしかしたらもう叶わないかもしれません。

 

それにしても今から200年以上も前に鶴屋南北によって書かれたこの演目。

韓流ドラマも顔負けの、因果・愛憎 

人の世のことは何百年の時が流れていても所詮は同じことの繰り返し、と言うことでしょうか。

 

来月のシネマ歌舞伎は「女殺油地獄近松門左衛門が書き下ろした浄瑠璃です。

桜姫東文章よりもさらに100年ほど前に書かれた物語。

こちらは仁左衛門さんと息子の片岡 孝太郎さんの共演です。

以前に見たことがある作品なのですがもう一度観に行きたいと思っています。

 

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