ヨーロッパの某ファッションブランド
ロング丈のワンピースがゆっくり作れるほどのそのブランドの生地を昨年、夏の終わりに手に入れました。
洋服の仕立てって、私が子供の頃なら友達のお母さんや、ご近所に1軒や2軒、やってくださるお宅があったし
紳士服と同様、婦人服のオーダーを受けてくれるお店も少し探せば簡単に見つかりました。
それが、既製服が主流になって、しかもサイズも豊富でお値段もお手頃なものが巷にあふれるようになってから洋服の仕立てをしてくれるところを見つけるのが難しくなりました。
手に入れたブランドの生地、絹100%で黒地にピンクや柔らかいオレンジで薔薇の花が一面にプリントされた鮮やかなもので、この記事でワンピースを作りたいと思いました。
ネットで京都市内でワンピースを生地持ち込みでオーダーできるところを探してみたところ、リフォームのお店は何軒も見つかったのですが生地からのオーダーができるところはなかなか見つからず、検索のキーワードをあれこれ工夫してやっと家からでも割と便利のいいところに見つけたのが昨年の11月のこと。
注文が立て込んでいるので時間を欲しい、ということで「春までに出来上がれば結構ですので」とお願いしていたのですが、先日、「仮縫いをしたい」とご連絡がありました。
2月3日、と日程を打ち合わせ、スマホのスケジューラーに登録していたのですが
私ったら何を勘違いしたのか、今日(2月2日)が3日、とすっかり思い込んでいて
約束の時間にいそいそと出かけて行ったのです。
到着してみるとドアが閉まっていてどなたもいない様子。
???
(えっ⁉ もしかして‼)とスマホを見てみたら画面には
2月2日
の表示が……
あぁ、やってしまいました。
ある意味、お留守で良かったかも(汗)
また明日、出直しです。
他にも2.3、ついでに用事を片付けたし(郵便局や電気屋さんでの買い物)、まぁいいわ、と自分を慰めての帰り道。
そういえば確かこの近所に以前から気になっていた菓子司があったはず、とスマホで検索を掛けてみると案外近くにあるようでした。
スマホのナビを頼りについた先は
みくら屋さんです。
確か、不審庵さんのご用を務めているお店だと聞いたような。
お店は数寄屋建築の名工、中村外二棟梁の手によるものだそうです。
こちらも主菓子は予約のみだそうですけれど干菓子は運が良ければ店頭で買えるとのことだったので中へ入ってみました。
求めたかったのは↑の画像の右側、隅に写っている『旅奴』
お店の方に尋ねると、一袋に20個ほど入っている、とのことだったので
我が家用に一袋、それに明後日のお茶の奥のお稽古の時に干菓子で使っていただこうと2袋、買い求めてきました。
袋の中には黒糖の甘い香りがする丸いお菓子。
一つ摘まんで口に入れると、(えっ、ちょっと甘すぎ?)と一瞬思ったのですが
ゆっくり噛んで味わっていると口の中にちょうどいい甘さが残って思わず後を引きそうな勢いでした。
コロリとかわいい旅奴、簡単にポットから直接お茶碗に湯を注いで少し濃い目に点てたお薄といただいて
今日の私の「うっかり」を忘れることにしました(^^;)