こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

義母の着物 その②

夫の両親(私にとっては義両親)は昨年11月に夫婦そろって介護施設に入居しました。

義父、昭和3年、義母、昭和7年の生まれです。

二人とも年相応に物忘れが出ていたり、義父は特に足が弱って歩くのに難渋しています。

でも義母は認知症が少し進んでいる以外は身体はとても元気。

そして「私、ボケちゃってるからごめんなさいね、何か気に障ることがあっても許してね」といつも私に言ってくれます。

会うたび「こと子さん、お母様はお元気?K(夫)に遠慮なんていらないからどんどん会いに行って差し上げなさいね」と言ってくれます。

(大きな声では言えないけれど私があまり会いたくない、母に会いに行くことで夫への遠慮はほぼありません)

 

無人になった義理実家を売ることが正式に決まった先月

義母が先月「着物、もし気に入るのがあったら持って帰ってね」と言ってくれました。

義母は年代の女性にしたら割合大柄なので着物の身丈は大丈夫そうでした。

 

義母の部屋には和箪笥やら押入れの収納ケースに着物が幾枚も入っていました。

ただ、お手入れに掛ける費用を考えるとすべてを持ち帰ってくることはで出来ず

普段のお稽古に気軽に着ることができる小紋と、訪問着、それに紬をもらって帰ってきました。

 

洗い張りして仕立て直すもの数枚、それに裄出しをすれば京洗いだけで切ることができそうな小紋をいつもの呉服屋さんにお願いしていたのですが

裄出し・京洗いが上がってきた、と電話をもらって取りに行ってきました。

 

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撫子色の青海波

小紋だと思っていたのですがよく見たら付下げ小紋(柄付けが前も後ろも上向き)でした。

 


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こちらは綸子 赤紅色の地に植物のような抽象柄が染められた小紋です。

この2枚はおそらく義母もお稽古事やちょっとした買い物などに来ていた普段着だったんだろうと思います。

 

裄はいっぱいに出してもらったので何とか1尺8寸にしてもらえました。

身幅も、お稽古でほぼ正座するのには本当は前幅がちょっと苦しい寸法なのですが

洗い張り仕立て直しは次の機会にすることにして

とりあえずは裄出しだけでしばらく着ることにします。

 

この着物を着た私をみて夫はこれが母の着物だと気が付くんでしょうか?

甚だ疑問(笑)

 

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