今年の秋の特別公開、一覧をチェックしていたらこれまで訪ねたことがない建物が紹介されていました。
【秋の特別公開】本願寺 伝道院|【京都市公式】京都観光Navi
その西本願寺さん所有の洋館、伝道院。
こんな建物があるって全く知りませんでした。
普段は通ることもなく縁のない場所でした。
お西さんの門前、仏教関係のお店が軒を連ねる先にその伝道院はありました。
立派な洋館。
解説には
イスラム・イギリス・日本など様々な建築様式を取り入れたレンガ建築
仏具店の多い西本願寺門前エリアに、ドーム屋根と赤レンガが異彩を放つ伝道院(重文)。
明治45年、「真宗信徒生命保険株式会社」の社屋として建てられ、現在は僧侶の研修施設として使用されています。
東京「築地(つきじ)本願寺」でも知られる奇想の建築家・伊東忠太(いとうちゅうた)の設計により、イスラム様式のドーム、イギリス風の六角塔屋、千鳥破風(ちどりはふ)を石造りした日本建築の意匠など様々な建築様式を大胆に取り入れ、内部は和風意匠の天井にアール・ヌーヴォーなどの照明器具が取り付けられています。(今回は1階、2階部分の見学となります)また建物周りの、ユニークな霊獣の像を乗せた石柱などもみどころです。
とあります。
そういえば築地本願寺さんも何とも独特な建物ですよね、
詳細はこちらに紹介されています。
ネットで観覧予約を入れていたのですが、昨夜半からかなりの雨が降っていて朝になっても降りやんでいませんでした。
お天気が良ければ着物で出かけようと思って、紬系の物を心積もりしていたのですが
かなりの降りだったのであきらめて洋服で出かけました。
着物を着る機会は私の場合、お茶のお稽古関連がほとんどなので
たまのお出かけの時は着る機会の少ない紬の着物を着るのが楽しみなのですが
雨で足元が悪いので汚れるのが嫌でした。仕方ないですよね。
ところが!
伝道院につく頃には雨が上がって青空が見えていたんです。
伝道院を背に西を見ると
西本願寺さんの北の門、その中のイチョウの黄色がとてもきれいです。
予約時間よりかなり早くついてしまったのですが
ネットの予約画面を見せながらダメ元で受付の人に訪ねてみると「どうぞ」とすんなりいれていただけました。
内部は写真撮影禁止です。
本格的な一般公開は今回が初めて、と言うことでとても貴重な見学でした。
この建築物、とても立派で、しかも状態がとてもいいようです。
きっと大切に保存しつつ使われてきたんでしょうね。
受付でパンプレット代わりの本願寺新報をいただきました。
ドーム型の天井が素敵でしょう。
二階の角には八角形のお部屋がシンメトリーに作られていて内部に使われている木材の色がシックで素敵でした。
それぞれの部屋の天井がとても高くて窓の形もモダン。
1回の各部屋では今回の特別公開に合わせて『宗門寺院と戦争・平和展』という企画がもよされていました。
第二次世界大戦の際に梵鐘を供出した全国各地のお寺が紹介されていて、梵鐘を供出する際に門徒さんたちと撮った記念撮影がずらりと展示され、その中には私の生まれた町の近くのお寺の写真もあってなんだか切ない気持ちで見学しました。
別の部屋では出陣をした本願寺派のお寺の後継ぎさんたちが出征前に書き残した日記や手紙、絵画などの紹介、
また別の部屋には学童疎開をした子供たちの写真や、その子供たちが大人になって疎開した先で疎開同窓会をしている様子を綴った記事や写真が展示されていて
それらの展示を見ていると胸に迫るものがありました。
予想よりも大勢の方が見学されていたのですが若いカップルからご高齢の方まで
年齢層は様々。
伝道院を出て、京都駅まで15分ほどの道のりを歩いて京都駅の伊勢丹へ、
B1でパンを買って、B2でお刺身や干物、野菜や果物を買って帰路につきました。
京都駅も伊勢丹も、コロナ前と同じような人・人・人。
駅の前のバスターミナルも人だらけ。
この1年半の「我慢の生活」の反動でしょうか、紅葉真っ盛りの京都は観光客であふれているようです。
そういえば知り合いが先日、日光に出かけたそうですが
「いろは坂が車で車で、一向に進まなかった」と言っていました。
南アフリカで急激に感染拡大しているオミクロン、すでにいくつかの国に飛び火して、近いところでは香港にも感染者が出ているそうです。
デルタ株より感染力が強く、しかもワクチンが効きにくいといううわさも耳にします。
ウィルスも生き残るために耐性をどんどんつけてくる、
WHOの発表では「この変異株はこれまでの感染急増よりも速いペースで検出されている。このことから、増殖に有利な特性を備えている可能性があることが示唆される」だそうです。
規制が緩和されて出かける機会が増えている私(;'∀')
今まで以上に消毒とマスク必須で気を付けたいと思います。