夫の弟は3年おきに転勤を伴う職種についています。
小さい頃から甘えん坊で母親べったりだった弟(以下、義弟)は
就職を考えた時に(このままでは自分はいつまでたっても親離れできない)と
全国を転々としなくてはならない職業をあえて選んで就きました。
それ以来、義理実家に比較的近いところから日本の両端まで様々なところで暮らし
何となく義理実家とも私共夫婦とも(何かあるというわけではないのですが)疎遠になっています。
その義弟、晩婚で結婚をし、伴侶ができてからは夫婦で転勤生活を送っています。
子供はおらず夫婦二人の生活なのですが
夫と義弟は男同士の兄弟と言うこともあってよほど何か(両親の問題)ない限りは連絡を取り合うことも無いのですが義妹(義弟の配偶者)は折に触れ私に連絡をしてきてくれます。
義妹の実家も関西圏なので里帰りした際には二人(私と義妹)ランチをしたりしていたのですがコロナ感染があってから義妹は盆暮れやGWにも関西に帰ってくることもかなわずずっと義弟の転勤先での生活が続いていました。
それが先月の終わりごろに
「来月、関西に帰ります。こと子さん、会えますか」と連絡があり
食事をしようと言うことになったのですが
どうもそのメールのやり取りの中でちょっと込み入った話をしたい空気が感じられたので気になっていました。
ホテルのレストランを予約して会ったのが昨日のこと。
義妹、なんだか疲れた顔をしていました。
レストランで席につくなり、涙ぐんで「会ってくれてありがとう」と言う言葉が義妹の口から出た瞬間に(義弟と何かあったんだな)と思いました。
義妹から「会いたい」と言う連絡をもらった時、
夫婦間の問題か、そうでなければ義両親の施設入居、及び義理実家売却のことに関して
すべて我が家(と言うよりうちの夫)が義両親から頼まれて動いていることについて何か思うところがあるのか、のどちらかだろうと思っていました。
お料理が運ばれてきても義妹はほとんど手を付けず
義弟との、上手くいっていない生活、の話を涙を流しながら話していました。
幸い、ホテルのレストランとはいえ平日のランチで広いフロアに私たちを含めお客は4組、十分すぎるほどテーブルとテーブルの距離が取ってあったので他の方の目を気にすることはなかったのですが義妹の口からきく話は私の知っている義弟からは想像もつかないことも多く、
内心、コロナで義弟にも義妹にもストレスが溜まっているのかもしれないなぁ、と義妹が話したいだけ話をできるように聞くことに徹しました。
別れる、と言う話を夫婦の間でしていて、その相談のために義妹の実家へ帰ってきた、と言うことのようでした。
コロナの感染が拡大し始めた頃、我が家も夫のステイホーム生活が始まって
それまでの生活とはまるでペースが違ってしまったことが私にとってはかなりのストレスで、イライラしたり気分がふさいだりもしたので義妹が話をすることで少しでも気が晴れるのであれば、思っていたのですが、夫婦の問題は片方からの一方的な話を聞いただけでは実際のところはわからないな、と言うのが正直なところです。
「お兄さんはこと子さんにすごく優しいでしょう?同じ兄弟なのにあの人は…」
「こと子さんたちを見てると本当に仲が良くて羨ましい」
「どうしてあんな人と結婚してしまったんだろう」と泣く義妹
いやいや、私たちだって喧嘩もすれば相手の嫌なところに腹も立てるし
仲がいい、ばかりじゃない。
うちの夫だって義妹が思っているほど優しいばかりの人じゃない、
そんなことも少し話したのですが
「それでもお兄さんはこと子さんに優しいです‼」と余計気持ちを高ぶらせてしまうようで逆効果だったかもしれません。
帰宅して夫に義妹から聞いた話をしたのですが
夫は「人間には相性というものがあるし、合わない相手と無理に一緒にいて嫌な気持ちで暮らしていることはない、さっさと別れればいいんだよ。相手を自分の思うようにしようとしてもそんなこと叶わない」といたってクールな反応でした。
義妹、しばらく実家にいてあちらのお父様(お母様は早くに癌で亡くなっています、お母様が無くなった後、お父様や弟さんのために主婦代わりの役目をしていたので義妹は晩婚なのです)や弟さんご夫婦に色々と相談し今後のことを決めて義弟のところへ戻る(一旦戻るになるか、戻るになるか)ことになりそうです。
コロナで離婚が増えている、というニュースを見たり
コロナで家族間の絆が深まった、というニュースを見たり。
なんだか義弟夫婦が心配で昨日から私も気持ちがふさいでいます。
昨日、義妹と言ったお店
画像が何もないのは寂しいのでお店のHPから画像をお借りしました。