テレ東で放映されていたドラマ、「きのう何食べた?」
放映当時は全く知らなくて Amazon Prime Video で見て初めて知ったのですが
1話見ただけですっかりハマってしまって3日ほどかけて全話診て、
今や、好きなエピソードを何度か見るほどなのですが。
劇場版が製作されていると知ってからずっと楽しみに待っていた公開。
11月3日(水・祝)が初日でした。
水曜日はレディースデー、女性は1,100円(シネコンによっては1,200円のところも)のサービスデーです。
初日がサービスデー、しかも祝日だなんてきっとかなりの動員だろうと思っていたら
予想通り、初日の動員数12万、興行収入1.6億だったそうです。
まぁ業界の通例として少し数字は盛ってあるのかもしれませんけれど
でもコロナ禍で思うように営業できずにいた映画業界にとって本当に嬉しい作品の公開ですね。
ちなみに、業界用語では 動員数は『頭』 興収は『足』と言います。
頭はそのものずばり、人の頭数、足はお金を表す言葉“おあし”からきてるんでしょうね。
映画業界にはそれぞれの都道府県ごとに興行協会と言うのがあって、毎日 各劇場に電話で
「昨日の頭と足を教えてください」という電話がかかってきます。
考えてみると自分の劇場の売り上げを他の団体に報告するのも変な話なのですが
昔、その地方地方で興行を取り仕切っていた地ま〇りの習慣の名残なんでしょうね……(←ここ、ちょっと声を小さくしていると思ってください)
前置きが長くなりましたけれど、今日、「きのう何食べた? 劇場版」を観てきました。
初日の昨日は社中茶会、でも一日も早く観に行きたかったので。
一応ね、夫に聞いてみました。
「ねぇ、きのう何たべ 」
「僕はいいわ、君一人で行って」
皆迄言うな、な勢いで食い気味にかぶせながら返事が返ってきました。
わかっていますとも。でも一応尋ねておかないと万が一ってことがあるからね、
後で「僕も行くつもりだったのに」って言われたら厄介ですから。
サービスデーの翌日、平日にもかかわらず劇場には結構な人が入っていました。
シロさんとケンジ、元気でした(笑)
あぁ、ケンジの左手の指のしぐさ ケンジだ!
この番組にハマった原因、何だろうと考えてみたら、
まず、TV版は30分という短い尺だったこと。話がダラダラせず、無駄なカットがない。
それからエピソードごとにシロさん(西島秀俊さん、たまにケンジや他の人が調理することも)の作るお料理がレシピ付きで紹介される。 これが割と簡単ですごくおいしそう。
そして何より大きかったのがケンジを演じている内野聖陽さんの演技のすばらしさ。
この人、ほんとに凄い!
「何食べ」の中の内野聖陽さん、どうしたらそんなに?と言うほど身体の線が、もうどう見てもゲイなんです。
内野聖陽さんを最初に意識したのは映画『ハル』でした。
あの映画をみてパソコン通信したくなったんだもの。
その後、NHKの朝ドラ「ふたりっ子」での将棋の棋士役で再会。
それからは色々なドラマや映画で演じているのを見てきたわけですけれど
最初の頃に演じていた、どちらかと言うと線の細い青年、という役柄から
段々と存在感のある、時には武骨な印象の武士や刑事などが多かったように思います。
大河ドラマの山本勘助や民放のドラマ『JIN-仁-』の坂本龍馬の役作りも素晴らしかった。
あ、そういえばこの度紫綬褒章を受章されることになったんですよね。
紫綬褒章って以前はお年を召した方が受賞されるイメージがありましたけれども
最近は若い方の名前も観られるようになりましたよね。
その内野さん、先日までNHKの朝ドラで主人公のお父さん役を演じてらして
その中で気象予報士役の西島秀俊さんとの共演が話題を呼んでましたけど
朝ドラでの内野さんにはケンジのかけらもなくてちょっと寂しいような変な気持ちで見ていました。(明らかに変です、私のこの見方)
でも今日、大きなスクリーンの中でケンジと再会出来ました!
映画はいきなり、シロさんとケンジが京都旅行すシーンから始まります。
京都観光の王道、 あぁ、ここね。 あ、次はここか。
と観ていたら
な、な、なんと!
我が家から歩いてすぐの、私も時々おやつに、と買いにでかける、今宮門前の日本で一番古い、西暦1000年創業の、あのあぶり餅屋さんに二人が来てるじゃないですか‼
知りませんでした……
すぐご近所でロケやってたなんて。 残念過ぎる( ;∀;)
見たかった すごく……
笑いあり、涙ありの120分
あっという間でした。
映画の中で田中美佐子さん演じるシロさんの買い物友達の主婦、佳代子さんが作っていた{なんちゃってローストビーフ}
ほんとに簡単なレシピだったので劇場を出た帰り道、お肉屋さんに寄って牛のかたまり肉を買って帰りましたとさ。