つい先日まで30℃!だったのに急に空気がひんやり。
今朝は着物を着ようと支度していると寒いくらいでした。
10月の中置が納得できる気温です。
(茶道、10月は風炉の最後の月、暖が恋しくなってくる時期なので風炉釜がお客様に少し近く、点前畳の真ん中に、水の入った水指はお客様からより遠く点前畳の左端まで移動してきます。その形を中置と言います。)
さて、今日も私は見学・水屋手伝いのお稽古。
夫の実家の用で出かける夫を見送って、いつもよりゆっくり出かけました。
お点前をしないので先週に続いて紬で。
袷仕立ての白山紬です。
白山紬は節がある糸で織られているにもかかわらず、反物に艶っと光沢感があって
着やすく、裾さばきがいいので好きな紬の一つです。
歩く時にシュッシュっと衣擦れの音がするところもいいなと思うポイント。
この着物を着ていると「牛首?」と尋ねていただくことがあるのですが
牛首はとても手に入れることはできません。私などは白山紬で十分でございます(笑)
今日は着物を着る時にブロ友さんにアドバイスしていただいた「背中にたるみが出る反対側の足に重心をかける」と言うのを試してみました。
着つけた時には(あら、今日は右背中のたるみが少しマシじゃない?)と思って機嫌よくしていたのですが一日着ていて帰宅して写真を撮ったらやっぱりたるみが出てきてしまっていました。
もうこれは私の身体の根本的な問題ですね……
帯は先日も着用した塩瀬。
菊と観世水が刺繍されています。
白抜きで兎が飛んでいるのですが結んでしまうとうまく柄が出ませんでした。
今日は午後2時でお稽古場を失礼して同じ社中のお稽古仲間の陶芸家さんの個展に行ってきました。
伊賀の陶芸家、福森道歩さんの個展。
祇園のギャラリーで、本日が最終日でした。
「最後の日に来てくれてももう何も残ってないやん!」とご本人はほっぺたを膨らませて笑いながらにらんでました。
色々作品を見せてもらいたかったのですが、本日はもうギャラリー内にぽつんと小壺が残っているだけで会期中の盛況さが一目でわかるのが嬉しくもありました。
しばらくおしゃべりを楽しんでからお暇をして
お昼を食べていなかったので軽く何かを、と南座向かい、四条大橋横の『菊水』へ。
サンドイッチと紅茶で一休みして買い物をして帰路に就いたのですが
考えてみると今日の私の帯は菊水そのもの。
菊水のお向かいの南座ではタッキー構成・演出のジャニーズの舞台をやっているようで
夜の部の始まるのを待つ女性たちが大勢で
大きな劇場看板をバックに写メを撮ったりにぎやかにおしゃべりしたりでバス停前もふさがれてしまう勢いでした。
それにしても久しぶりに出かけた祇園、コロナ前ほどではないにしても
観光の方がかなり戻ってきているようでそれは賑やかで、
普段、碁盤の目の北西の角でひっそり暮らしている身としてはちょっとびっくりしました。