日曜日から実家へ行っていました。
母の月に一度の持病の受診の付き添いやら在宅診療の立ち合い、
入居希望の介護付き老人ホームの申し込み書類作成など諸々片付けておきたい用事があったのですが……
実家へ行った翌未明に実家のお隣のお家で自転車に放火をされるという事件がありました。
隣家の玄関先(門の中)に置いていた自転車に火をつけられ
前かごやタイヤなどが異臭を漂わせながら燃えていて
たまたま発見したのが私だったので119番通報したのですが、
そこからが大変でした。
消防署員の方と警察官の方、合わせて4名が実家に来られ
発見者&通報者ということで事情聴取がありまして。
もちろん、被害を受けた隣家にも、もっと大勢の消防・警察の方々が入られて
事情聴取やら現場検証やら、それはもう物々しい感じになりました。
そのうち、一人の警察官の方が我が家(実家)と隣家とを行ったり来たりしながら
「あちらではこう言ってる」「こちらと話が合わない」など
一瞬、(えっ⁉もしかして私疑われてる?)と不安になりました。
ところが、私は全く知らなかったのですが
市内のあちこちで連続放火事件が頻発していたんですね、
それであんなに詳しく事情聴取されたんだな、と後になって思いました。
聴取していた刑事さんが
「少しでも情報が欲しいのでどんなつまらないことでも話してください」と再三にわたりおっしゃって。
最初に臭いに気が付いたのは何時だったか?
最近、不審なひと普段見かけない人を見なかったか?
お隣を恨んでる人はいないか?
隣家はどこかともめていなかったか、などずいぶんと長い時間聴取されて
母はお隣が火をつけられたことだけでもショックを受けて動揺していたのですが
制服を着た大きな男性が4.5人、家に入ってきたのが(って、警察の方と消防の方ですけどね)すごく怖かったようで
身体が震え足がもつれて歩けなくなってしまいました。
実家のお隣も後期高齢者のご夫婦の二人暮らしで
警察からいろいろ聞かれたり山ほど書類を書かなくちゃいけなかったりで
大変そうでした。
被害者であるお隣のご夫婦には
放火された日の昼間、買い物に行ったコースまで詳しく聞かれ
何を買ったのか、どの道を通って出かけて帰ってきたのか地図まで書かなくちゃいけなかったんだそうです。
京都に戻って夫に
「どうして買い物に行ったコースやどの店に行ったかなんて聞くんやろねぇ」と言いますと
「放火する家を物色してた犯人が買い物中のお隣さんに目星をつけて家までついてきた可能性も考えてるんやろ」
ですって。
やはり夫は私よりも状況分析ができているのだわ、と
思わず「なるほど!」と言ってしまいました(ちょっと悔しい)
本当に今回は大変な実家での数日でした。
事件から4日過ぎて母も落ち着いてきたので京都に戻ってきたのですが
何度も何度も
「こと子がいた時でよかったけど、いない時にうちが火をつけられたらどうしよう」
というのでなんだか母を置いて帰る自分がひどく冷たいようで気持ちが重かったです。
早く犯人が捕まりますように。