天気予報通り、夜半から降り出した雨が出かける頃には久しぶりに激しい雨音をたてるほどになっていました。
今日で私の三月のお稽古日は最後です。
来週はお稽古は無し、何となく心もとなく寂しい気がします。
雨になるのはわかっていましたけれど、
今日は桜をイメージした取り合わせの着物姿でお稽古に出かけました。
いつも春に着るピンクの万筋、江戸小紋。
今年に入ってから二度目の着用です。
やっぱり私はピンクが好きなんですよねぇ。
帯は、今日を逃すと来年の春まで出番がお預け、と
桜の帯を慌てて出しました。
白地の西陣織、観世水の地紋が織り出された中に
青、紫、紅、辛子 の四色で桜の花びらを形取り、その中に疋田柄を描いてある帯です。
毎年、桜が咲き始める前から、三分咲きの頃に結ぶ帯ですけれど
今年は(出遅れた!)とちょっと思いながら結んでいきました。
お稽古でご一緒だったお仲間に
「まだ大丈夫やったかなぁ?」と尋ねると
「抽象柄やし、大丈夫!着物警察に捕まったら身元引受人になって迎えに行ってあげるわ」と笑いながらOKをいただき一安心。
まぁ冗談はさておき、
着物警察、実際に何か言われたりされたりした方って本当にいらっしゃるんでしょうか?
都市伝説のような気もしますけれど、
少なくとも私は着物で出歩いていて「やっぱり着物はええねぇ」とお褒め頂きこそすれ、
「ちょっとあなた!」と呼び止められご注意を受けたことはありません(笑)
帯揚げは
薄緑と薄いオレンジに菱の模様が染められたもの。
帯・着物・帯揚げ、と決めて最後に帯締めを、さてどれにしようかと


着物と同じような色目にするか、差し色にするか、少し迷って
結局、画像右側の一番下、コーヒー牛乳色と白と淡いブルーが色変わりで組まれている丸組にしました。
着物の色がピンクなのでせめて帯締めで年齢相応に落ち着かせようという作戦です。
雨降りの日の足元は「伊と忠」さんの雨草履
お稽古仲間でも履きやすく歩きやすい、定番商品のこの雨草履は人気があって愛用している方が多いのですが皆で少しずつ微妙に色を変えています。
それでも時々、お稽古帰りの玄関でげた箱から草履を出す段になって
(?あれ、私のどれ?)となります。
なので花緒に付ける目印小物も伊と忠さんでは販売されていますよ。


こんな感じ。
お茶会などで下足番の方がいらっしゃらない時も重宝しそうです。
げんに、わたくし、一度 他の方に草履を間違って履いて帰られてしまったことがありまして、たいそう難儀したことがあるんです。
後日、無事に私の草履は戻ってきましたけど、どなたが間違われたのかもわからず
その日、履いて帰る草履も無くて本当に困りました。
私の先輩などは初おろしの上等の草履を履いて茶会に出かけて誰かに草履をもって変えられてしまって、間違われた方が戻ってきてくれるかも、と最後まで残って待っていたら
ぽつんと一つ、ボロボロの履き古した草履が残っていた、という目に合われたことがあります。
まぁ、そんな確信犯なら花緒留めの目印をつけていても履いて帰ってしまうんでしょうけれどね。
と、なんだか変な方に話が言ってしまいました。
明日からまた実家へまいります。