先日、着物関係の一部を棚卸しました。
そして気が付いたこと。
hibinokurasikata.hatenablog.com
私は洗える正絹の長襦袢は慶弔用の白しか持っていなかった!
弔辞用の流水地紋。
でも考えてみると一生のうちに何度着るかわからない白の長襦袢に
洗える正絹を仕立てているくらいなのだから、普段使いする色柄の、洗える正絹の襦袢を持っておけばいいんじゃないの?と思いつき、
思いつくとすぐに実行したくなる質の私はその足で呉服屋さんへ。
そしてブルーグリーンの洗える正絹の長襦袢用反物が素敵だったので
それで仕立てて貰うことにしました。
で、今日、仕立てあがって手元に届きました。
雲取の地紋が入っています。
居敷当てと衣文抜きをつけてもらい、衿はいつもの関西仕立てにしてもらました。
ちなみに、関西仕立てと関東仕立ては↓こんな感じの違いです。
昔は関東仕立てが主流だったようです。
うちの社中にも関東仕立てのほうが衿元が崩れにくいから、と今でも衿は関東仕立てにする、というお茶の先生がいらっしゃいますよ。
こればかりは好みの問題。
どちらが着やすいか、その人の体つきによっても違ってくると思います。
関西仕立てのほうが衿を別に作るので自然と衽が少し広くなり生地もたくさんいるようです。
実は呉服屋さんに行ったときにシルックの長襦袢反物も目についてしまって
ずいぶん迷いました。
シルックの長襦袢も欲しくなって、
でも身体は一つなのにそんなに長襦袢ばかりあってもねぇ……
わがふるさと、瀬戸内では春の風物詩
三月になってイカナゴ漁が解禁され魚屋さんの店先にいかなごが売られるようになると
あちこちの家から田舎後のくぎ煮を焚いている匂いがしてきます。
いかなごのくぎ煮についてはこちら↓のサイトに詳しく出ているのでリンクさせていただきました。
この数年、温暖化のせいで産卵・稚魚の孵化する場所が変わってきているのか
それとも乱獲のせいなのか、漁獲量が年々減ってきていて
今年は漁場によっては漁を休むところが出てきていました。
ご参考までにこちらを貼ってみます。
キロ3000円くらいから、終漁の頃には1,800円くらいになっていました。
私の実家のあたりでもこの時期になると毎日いかなごを買ってきては
ひたすら炊く!炊く!炊く!
そして、親せきや友人に送るのですが
郵便局でも「いかなごパック」という、くぎ煮を入れるための保存容器とそれにぴったりのサイズのレターパックをセットで販売してるんです。
で、私も今週前半はそのいかなごを焚くために実家へ。
我が家は生姜と一緒に炊いて仕上げに胡麻を振るのですが
家によってはレモンの皮を一緒に炊いたり、
その家々で味があるようです。
「うちのも食べてみて」といいながらご近所で交換したりも。
今年はつごう10キロ炊きました。
炊いて、冷まして、詰めて、送って。
忙しいけれど楽しい春の風物詩です。