今日で1月もお終い。
あっという間の1ヵ月でした。
一月往ぬる二月逃げる三月去る とは本当に上手く言ったものです。
お正月だ、初稽古だと言っているうちに気が付くと晦(つごもり)です。
1月晦のお稽古は
白練の紋なし色無地で行きました。
こんな風に画像で見るとほとんどわかりませんけれど
毛万筋ほどの地紋が入っています。
今日、お稽古でご一緒した方が
「これは万筋?」と聞いてくださったのですが染めてあるわけではなくて
細く細く縦に筋の地紋が入った反物です。
白練、真っ白ではない練絹の白です。
以下、伝統色のいろは の解説から
白練(しろねり)とは、真っ白い練絹のような白色のことです。生絹きぎぬの黄みを消し去る技法を「白練」と呼び、その白練した光沢のある絹の純白を色名にしたものです。
古代から神聖さを象徴する色として用いられ、近年では清潔で高貴な色として愛用されました。
清潔で高貴というと、なんだか偉そうに?と申し訳ないような気持ちになりますけれど
白練の、しかも色無地となると着用は1月に限られるのでしょうか?
以前、お稽古の大先輩から
「1月は白いものを着るんですよ」と教えていただいたことがあるのですがどうなんでしょう?
合わせた帯は今日のタイトル通り、10年以上前に誂えてずっと眠っていた九寸名古屋です。
柄のアップは↓こんな感じ。
こういう柄、なんていうんでしょう?
更紗?
オリエンタルな感じの全通の名古屋帯です。
10年以上前(もう記憶が定かじゃありません)、大丸の呉服売り場で見かけ
(多分、足袋とか腰紐とか、何か小物を買いに出かけていたと思います)
手持ちの帯にはない雰囲気だったのとお値段が割と手ごろだったので店員さんの勧めるままに購入、仕立てをお願いした帯です。
なぜ10年以上も眠っていたかというと
どの着物に合わせてみようとしても、なんかしっくりこないんです。
こんなぎっしり!といった風な織柄なので合わせるなら色無地か
色無地に準ずるようなほんの小さな柄の入った小紋かな、と思うのですが
柄行から、普段着物に合わせるレベルの帯のようですし
紬に合わせるのも何となくしっくりこない、
結局、私のテリトリーの外にある帯だったんでしょうね。
今日、この白練の色無地を下ろそうと思い、
さて帯はどれに?と考えた時に「あっ、この着物にこそあの帯を合わせたらどうかしら?」と思い出しました。
そう、実はこの帯の存在自体、ほぼ忘却の彼方だったんです(;'∀')
でもやっとこの帯も日の目を見せてやることができて良かったです。
帯揚げは金茶の地に金刺繍と緑の縞柄が入ったもの。
帯枕への掛け方によって刺繍の面を出したり緑の縞柄を出したりできるので重宝します。
帯締めは白練色の冠組
さて、昨日の記事で書いた伊達巻
早速、今日 使ってみました。
順番としては
こんな風に(画像は私ではありません、伊達巻の使い方の説明画像をネット上からお借りしました)
トップバストの少し上(脇のすぐ下)からウエストにかけて三重に巻いて端のひもで結んで使います。
伊達締めとさらしでの胸の補正を兼ねた感じ。
どうでしょう
いつもより胸のあたりがすっきりしていないでしょうか?
これまで、和装ブラ、胸つぶしブラ、さらしで締めて胸をつぶす、野球のキャッチャーがつけてるプロテクターみたいになった補正用アイテム、タオル二本で作った自作の補正用品など
色々試してきた中で 私個人としては今日試した伊達巻が一番胸を押さえられているような気がしました。
しばらくはこの伊達巻でいこうと思います。
ただ単衣の下に使うともしかしたら(色柄、反物の地の厚みによっては)上の着物に響く(伊達巻を巻いてるのが着物の上まで分かってしまう)かもしれません。
汗をかく季節、単衣や薄物の時期には汗取りを兼ねた綿晒のほうがいいかもしれません。