本日は稽古始めの水屋に入らせていただきました。
昨日ほどではないにしても京の底冷え、お水屋にいると足の先から深々と冷えてくるようでお仲間の中には足袋の中に小さな靴下の中用の使い捨てカイロを忍ばせている方や
お着物の下にヒートテックの肌着を着こんでいらっしゃる方など
それぞれに工夫しての水屋仕事でした。
私は肌着を重ね着するのが苦手で、真冬でも着物の下は
和装ブラ・絹の裾までの長さの肌襦袢、
その上に今日は袷の絹の長襦袢、(お稽古の時や出かける時の長襦袢は単衣仕立ての袖無双を着ます)
そして着物・帯、という設えでした。
初稽古される皆様の動き、流れを見ながら、一緒に水屋に入った皆様と
時に冗談を言いながらの水屋は一日があっという間。
気が付くと外はもう暗くなっていて時間の過ぎるのが早いのに驚かされます。
本日の着物
綸子の紫色の地に扇面と菊などの花が刺繍された付下げ
一日、水屋にいて立ったり座ったりを繰り返し、帰宅後に画像を撮ったので
後ろ身頃にしわが入っています(;_;)
帯は唐織、これは何の模様でしょう?
シダのような植物柄で菱を織り出し、その中に菊っぽいものや
花・植物のような柄が織り出された帯です。
唐織なので厚みがあり固い帯なのでちょっと結ぶのに手こずります。
地の色は黒、その黒に金銀糸や色糸で文様を織り出してあって
ちょっとあらたまった感じに装いたいときに重宝する、割合にどんな着物にも合わせやすい帯です。
帯が固くて扱いづらいこともあって今日はあずま姿の帯止め金具を使いました。
↑使い方の説明がHPにありました。
名古屋帯などですと背中にこの帯止め金具を使っているとかえって疲れたりする感じもありますけれど、袋帯で地のしっかりした重い帯はこの道具を使うと帯が緩んでこなくてお太鼓も落ちてこないので私は便利に使っています。
最初はこの道具の足を後ろ手で帯に差し込むのが難しいように思いますけれど
慣れてコツをつかめばすっと差し込むことができるようになります。
帯を二重に巻いたら和装クリップなどで(できれば二か所ほど)帯の下を止めて
帯が緩んでこないように固定しておくと両手を離しても帯が落ちてこないので落ち着いて足を差し込む動作ができます。
差し込むときにちょっと背中を逸らせ気味にすると帯と背中の間にわずかな空間ができて差し込みやすいようです。
帯揚げは淡い金色のちりめんの地に金糸で宝尽くしの刺繍が入ったもの。
帯締めは金糸と白糸で組んだ平。
ところで、いよいよ連休明けにも大阪・京都・兵庫に緊急事態宣言が出されそうな様子になってきました。
1月2月のお稽古、どうなってしまうんでしょう……
お稽古ができないと日々の生活に張りのようなものが無くなってしまいそうで
なんだか心もとない気がします。