毎年、この日を心待ちにしている11月1日。
お茶室の炉を開く炉開きです。
半年間、風炉でのお点前を続けてきて
空気がひんやりとする11月に炉が開かれてお炭に火が入っているのを見ると
気持ちまで温かくなります。
大燈国師の法話の中の一節を書いた大ぶりの物がかかっていました。
大徳寺は利休さんの墓所をはじめとして戦国大名の名を残しているほぼすべての方の
菩提寺がある大きなお寺です。
その開山の法話のお軸がかけられているのも如何にも炉開きにふさわしいお茶室でした。
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左手首に痛みが残っていて着物を着ることができるか不安だったのですが
ご覧の通り、着物は右に傾いで
帯も歪んでしまうという、なんとも不格好なことになってしまいました(*_*;
でもまぁ、なんとか着物を着て帯を結ぶことができたので良しとしなければ。
着物は綸子地の付下げ小紋。
柿色・抹茶色・辛子色の露芝模様。
上半身は柄が小さく、裾に行くほど大きな露芝模様になっていて
付下げのように柄付けがすべて同じ、上に向けてあります。
付下げ小紋は大仰にならず、少しのきちんと感が出せる便利な着物だと思っているので
今日のように、お稽古だけれど少し改まった場に着るにはちょうどいい着物です。
帯は笹蔓緞子
この帯、もう何年も使っていなくて、今日の着物に合わせるのに
何か格のあっているものを、と考えてふと思い出して引っ張り出してみました。
笹蔓緞子は名物裂としては有名な緞子で、お茶の世界では出し袱紗や古帛紗、
仕服などによく用いられる文様です。
古渡の、この文様は、3000年に一度花が咲くという竹の花と笹の細づるに実をあらわす永寿の吉祥文です。
帯揚げは明るい茶色に黒の飛び絞り
帯締めは白地に金の笹浪の平組です。
あぁ、それにしても本当にぐずぐずな着付けで目を覆いたくなります(;_;)
で、問題の左手ですが
手首の腫れにばかり気を取られていて、ふと気が付くと
手の甲と指がこんなことに……
夫に、
「ほら」とこの手を見せたら
「なに?手がどうかしたん?」と青あざにまるで気が付かないという呑気な返事が返ってきました、とほほ……