今日は10月、2度目のお稽古日でした。
兵庫県からの先輩が久しぶりにお稽古に復帰されたり
新しく入門してこられる方が数人あったり、と
コロナに対する意識が少しずつ変わってきているな、と感じるお稽古の時間。
お仲間の中には、この機会に、とラグジュアリーなホテルのかなりいいお部屋に泊まって食事してきた、という方もおられて
(経済を回さないとどうしようもないんだわ……)とお話を聞きながら思ったりもしました。
さて、本日の着物
単衣の色無地、実物は後ろ姿の方の色です。
(本当に、どうして前を向いた時と後ろ向きとで撮った画像の色がこんなに違うんでしょう?同じ場所で同じ条件で簡易スタンドに設置したスマホで撮っているのに)
薄い抹茶色の色無地、長襦袢の袖が見事にニョッキリ出ています(゚Д゚;)
両袖から見えているこの長襦袢、京都伊勢丹の呉服売り場で誂えたものなのですが
なぜかどんな着物の下に着てもこんな風に袖が出てきてしまいます。
測ったことはないのだけれど、もしかしたらお願いした寸法よりも裄が長い仕立てになってる?と思いながら、未だ実際に測ってみていません(汗)
帯は紬地に型絵染めで源氏車と花が描かれています。
でも源氏車というより私には鼓のように見えてしまうんですけれども。
お太鼓のタレになる部分が源氏車が染めてある色目と同じ色になっています。
帯揚げは白地に抹茶色の梅の飛び絞り
帯締めはくすんだ水色と焦げ茶色を組んだ平にしました。
10月は中置(なかおき)。
一年のうち、10月だけ風炉釜が点前座の真ん中に置かれます。
夏の間お客様の座る位置から遠ざけていた火(風炉釜)ですが
空気が冷え始め火が恋しいと感じるようになった季節ということで
客の方へ人近づける、そういう置き方の点前を中置と言います。
常は釜の右手にある水差しは釜の左側へ。
狭いところに置くことになるので10月は細水指を使います。
また10月は風炉点前の最後の月。
名残の月ということでお道具組やお茶室の中にわびた風情を感じるものが置かれます。
床の花も残花を集めたわびた趣向にします。
いよいよ来月は11月。
お茶の世界では茶壷の封を切る口切と炉開きが待っています。
それまでにあと2度ほど、中置の点前のお稽古ができそうです。
一年に10月しかご指導いただけない中置、しっかり身につけなければ、と
決意だけはあるんですけれど、ね……