シルバーウィーク最後の日の夜、楽しみにしていた番組を観ました。
↓ この番組です。
黒柳徹子さんは私にとってとても興味深い方。
著書も読んで、出演されている番組もなるたけチェックして
もうおなじみのネタ、『わんこそば』や『旅館の朝の富士山』や
『カバのかあさんが赤ちゃんを見せてくれた』
など、何度も聞いてよく知っているお話も、けれどもやはり聞くたびニヤニヤしてしまいます。
黒柳徹子さんはきっと今ならADHDと診断される方なのかもしれませんね、
昭和の戦中戦後に子供時代を過ごし大人になってNHKに就職されてからも
「変わってる」「空気を読まない」と周りに思われるキャラクターですよね。
でもなぜか私は黒柳徹子さんに興味を惹かれます。
我が家の夫もADHDですけれど黒柳さんのような楽しいエピソードはそんなにはありません。
(むしろ夫のうっかり・失敗をカバーした苦労話なら山ほど……)
さて、
上にリンクを張った番組の中で黒柳さんが毎週レギュラーで出演されている
クイズ番組でお召しになっているお着物のことも取り上げられていました。
訪問着、振りがかなり長めです。
落ち着いたピンク色の地に秋草文様
帯はわりと低めの位置で締め、背中側は大きな羽の文庫に結ばれていました。
(番組中座っていらっしゃる椅子、背もたれがないのかしら?あの大きさの文庫なら
背もたれのある椅子ならかなり邪魔になりそうです)
帯に挿された扇子の親骨、蒔絵でしょうか?うっとりするほど美しいです。
帯揚げは露芝模様ですね、帯締めはお着物の色に合わせたピンクに金糸が組み込まれています。
この画像でもわかりますけどかなりゆったり帯を締められています。
いくらゆったりと帯を締めて着つけてあるといっても
如何にも上等そうなお着物はきっとどっしりとした反物でのお仕立てでしょうし
袋帯も名古屋のように軽く(物理的な重さ)はありません。
黒柳さんは昭和8年生まれ、87才です。
私の実家の母より一つ下なだけ。
その年齢でこれだけ仕事をこなし、
「見てくださる人に喜んでもらいたい」とクイズ番組では衣装は着物で通していらっしゃるそうです。
確かに、お若い頃を比べるとこの数年、活舌が少し悪くなったり
話すスピードがゆっくりになったり、歩くときに足元が危なっかしかったりはあるけれど
87才、やはりすごい方だと思います。
私は87才になった時、どんな風に生活しているでしょう。
お茶のお稽古は続けていられているかしら?
毎日の家事はどうでしょう?
そもそも今お家に夫と暮らしているでしょうか?
それともどこか施設で暮らしてる?
黒柳さんのように、とまではいかなくても
せめて自立した生活をしていたい、とこの番組を見ながら思いました。