先日のお稽古の時のこと。
お仲間に
「麻の長襦袢をファスナー式半襟を付けられるように仕立て直してもらおうかと思ってるんやけど」
と話してみたところ、
「便利そうやけど、高いんやない?」
という反応。
「でも、夏は一回来たら洗濯するし、そのたびに半襟付けるの面倒やから……^-^;」
と言い訳しますと
「えーーーーっ!麻の長襦袢、家で洗濯するのにいちいち半襟外してんの⁈」
と。
実はわたくし、麻の長襦袢(麻に限らず基本的に半襟は『洗える正絹』という半襟を使っておりまして、
『洗える正絹』なんですけど何となく、長襦袢に付けたまま洗ったら半襟が痛むのが早そう、と思って洗濯のたびに外して半襟はお風呂でウタマロ石鹸を使って手洗いしてたんです。
それを話すと
「そんなん、ポリの絽の半襟をしっかり縫い付けて一緒に洗濯したらええねん」
とあっさり一言。
あ…… な、なるほど。
ポリの半襟なら洗濯機で洗っても平気(私の気持ちが、)やし、
しっかり目に縫い付けて、もし綻んできたらその時縫い直せばいいんだわ。
上手くいけばひと夏、半襟付けをせずに済むかもヽ(^。^)ノ
てなわけで、
なんで今までそれに気づかなかったの、アホやね私。と一人自分にツッコミ(これは関西で言うところの、ノリ・ツッコミの、ツッコミです)入れながら
早速いつもの呉服屋さんへポリの絽の半襟を買いに行きましたとさ。
同じポリ半襟でも種類がいくつもあって、
とりあえず一番ポピュラーな(お安い・笑)ポリ絽半襟と
それよりは少し高い(と言っても1500円くらいでございました)シルックのバイヤス絽半襟を買いました。
↑麻の長襦袢とちょっと高い(って、1500円だってば)東レシルックバイアス半襟。
ちなみに、私の手持ちの麻の長襦袢は2枚とももうずいぶんと長いこと着続けているので生地がくたくたと柔らかくなって着付けると体になじんでくれます。
麻の長襦袢、新しいのは生地がパリッとしっかりしてて素肌に当たるとちょっと擦れたりしていた買ったりします。
お茶会などではちゃんと正絹の絽の長襦袢を着ますけれども
普段のお稽古やちょっと出かけるのに着物を着るとき、夏は麻の長襦袢がやっぱり一番涼しいように思います。
さて、半襟を付けますよ。
ここで一番の問題点。
私は並外れてお裁縫が苦手。
不器用です。
本来ならアイロンで半襟を織り込むあたりに折り目をつけるんでしょうけれど
以前にブログで実践されている方の記事を見て以来(それがどなたのなんていうblogだったか全く覚えていないんです・汗)
ダブルクリップで半襟を襦袢の襟に挟む方法でつけています。
こんな風に適当な間隔でダブルクリップで襦袢の襟と半襟の幅の真ん中を止めてしまいます。
お裁縫が得意な、手先の器用な方はマチバリで止めてくださいね、
でも私はマチバリをつけて半襟を縫うと必ず指先をチクッと刺してしまって
下手をすると半襟や襦袢に赤い血のポッチリをつけてしまうので
この方法を見つけてからはもっぱらこのやり方です。
チクチクと縫っていきますよ。
縫い目の粗さと作業の適当さは見ないふりしてくださいね。
ダブルクリップを使うとあらかじめアイロンで織り込む部分の形をつけていなくても何となくよれずに半襟を付けられるような気がします(あくまで個人の感想です)
こうやって襦袢2枚に半襟を、しっかり 縫い付けました。
次の日曜日に着て、そのまま洗濯機で洗ってみます。
さて、どうなりますやら。