令和二年 初釜二日目
水屋のお手伝いに入らせていただきました。
昨夜降り始めた雨が朝方までやまず、雨コートと雨草履を準備して着物を着始めました。
が、なんだか今朝は初手からつまずいてしまって。
訪問着を羽織って着丈を合わせる段階でどうもうまくいかず、
何度か下前・上前を合わせることをやり直しながら着丈を決め腰ひもを結び、
襟合わせをして伊達締めを結んで
帯を巻き付けたものの、今度は二重太鼓がどうやっても思うようにならず
1時間はゆうに余裕を持たせていたにもかかわらず何度も結びなおしているうちに
あっという間に出かける時間が近づいてきてしまいました。
こうなったら窮余の一策。
コーリン姿を和箪笥から持ってきてお太鼓を作ってランドセルを背負うように仕上げました。
コーリン姿はこういう↓もので着付けの便利グッズです。
コーリン姿でお太鼓を作ると出したい柄がピタッと出てくるのでとても便利なのですが
私のやり方が下手なのか普通に帯結びをした時と比べ、一日動いていると帯が緩んでくるような気がします。
そして、何より気になるのがお太鼓の山の形。
帯枕を使ってお太鼓を作ると自然になだらかな丸みが出るのに対して
直線的な形になりがちです。(多分もっと柔らかい帯だとここまでまっすぐな形のお太鼓にはならないのでしょうけれど)
で、苦肉の策の着姿がこちら↓
今見てもお太鼓の山のまっすぐで固そうな仕上がりが気になります(-_-)
薄桃色から卵色へとぼかしが入った地に松原に網干の様子が描かれた訪問着に
同じく水辺の様子に舟や松、鶴がおりだされた袋帯を結んでいきました。
着付けというのは不思議なもので
何気なく着ていても一度でピタッと決まるのに
なんだかうまくいかないときは結局最後まで納得の着付けにはならないようです。
(あくまで私の場合です)
立ったり座ったり、座ったまま前ににじり出たりそのまま後ろへ下がったり
そんなことを一日のうちに数えきれないくらい繰り返すせいか
軽い筋肉痛を感じています。