実家にいて家を留守にする間、気になるのはひとえに猫たちのことです。
ちゃんとご飯をもらえているか、
トイレはきれいにしてもらっているか、
夫が猫たちのために床暖とて暖房をつけて出かけているか。
朝・夕に夫に送るメッセージはそのすべてが猫たちのこと。
「猫たちに変わりはない?」
「猫たち、ごはんちゃんと食べてる?」
「出かけるときはお昼用のカリカリを置いてやっていってね」
等々。
その都度、夫からは
「ちゃんとやってるから大丈夫」
という返事がきます。
今や我が家は完全に『猫はかすがい』状態です。
かすがい、といえば一番に思い出すのは中国の映画
『初恋のきた道』
チャン・イーモウ監督(北京オリンピックの総合演出をしたことでも有名な中国の映画監督さんです)作品でチャン・ツィイーのデビュー作です。
まだ初々しかったチャン・ツィイー
ピンクの綿入れがとても似合っていました。
その映画の中で主人公の女性が一目ぼれした小学校の新任教師に届けようと
水餃子の入った丼(大ぶりの碗)を持って駆け出し、つまずいて器を落としてしまい
手にした器を割ってしまうシーンがあります。
切ない一場面なのですが
その主人公の住む家に器修理の行商人がやってきて割れた器を直すシーンが丁寧に描かれていてとても印象的なのですが
その修理に使われるのが<かすがい・鎹>です。
このシーン、有名な茶碗の馬蝗絆(ばこうはん)はこうやって修理されて日本に送り返されてきたのか、と大変興味深く見たので私には余計に印象深いのです。
馬蝗絆についてはこちらをご参照ください。
ちなみに↑の説明の最後の部分にある【蝗】はイナゴ(昆虫の、です)と読みます。
さて、話が猫のことから大きく外れてしまいましたけれど。
いつも実家にいると猫のことを気にしてやたらメッセージを送り付ける私を
面倒くさく思ったのか、夫からニャンズの画像が送られてきました。
タイガーの憮然とした表情がおかしく、
やはり我が家にとっては『猫“が”かすがい』と思うのでした。