会期が短いので見逃さないように、と気を付けていた
京都国立近代美術館で開催の『トルコ至宝展』を観に出かけてきました。
曇り空の下で写した展覧会の看板↑ ちょっと画像が暗いですね。
↑こちらは美術館の入場ゲートのそばにあったスタンディ
記念撮影用でしょうか。
チューリップの赤がとても鮮やかですね。
東京の会場で開催されていた時から、京都に巡回してくるのを首を長くして待っていました。
入場して、第一展示室に入った途端、
豪華な装飾が施された宝飾品や装身具に目を奪われました。
オスマン帝国の歴代のスルタンたちの栄華を目の当たりにして
美しいものに触れる、と言う事が、いかに心を豊かに
幸せな気持ちになれるのか、と言う事を今回の展覧会でつくづく感じました。
このところ、あまり気持ちに余裕がない生活が続いていた中で
展覧会の会場に入った瞬間に、
それは決して自分のものでもなく、手に取れるわけでもないけれど
そばにいるだけで、見ているだけで
昨日までの、そしてまた来週も続く慌ただしい時間を忘れ去り
ただただ(なんてきれいなんだろう、こんな美しいものを見ることが出来るなんて)
と、そんな気持ちで会場の中にいる自分に気が付きました。
トプカプ宮殿の至宝を展覧会としてみるのはたしか2007年
京都文化博物館で開催された『トプカプ宮殿の至宝展』以来の事です。
偶像の崇拝を禁止されているイスラム教では
仏教やキリスト教の像のような具体的な神の姿を偶像をすることがない代わりに
それは美しい文字や模様で装飾をする、という文化が発展しました。
また宗教的・国家的象徴としてのチューリップの花への畏敬の念を表した
装飾の施された書物類の美しいことと言ったら、足が止まってしまって
しばらくはその前から動けなくなるほどでした。
美しい宝飾品の数々には
螺鈿や七宝、切金などの日本でもおなじみの技法がふんだんに使われていて
陸や海のシルクロードを渡って文化的な交流が盛んだったことも
納得することが出来ました。
自分へのお土産にミュージアムショップで買った物
チューリップの模様の一筆箋
これは大好きなトルコのお菓子、ロクム
薄いピンクのリボンがバラ、濃いピンクはザクロのフレーバーです。
↑バラのロクム
甘くて、芳醇なバラの香りがします。
ロクムについては以下、展覧会のグッズの紹介から
ロクム(英語名:ターキッシュディライト)の起源は、スルタンが専属のスイーツ職人に、特別な菓子を作るよう命じたことだとも云われています。こうして誕生したロクムは宮廷で毎日出されるようになり、今日では大切なお客様にトルココーヒーとともに提供するおもてなしの一品として、どの家庭にもあるスイーツになりました。
1883年創業のトルコを代表するスイーツブティック・ジェミルザーデ。創業以来守り続けている独自のレシピをもとに作られた極上のロクムは、130年以上に渡り引き継がれた伝統の味です。
初めて食べた時からロクムが大好きになって
手に入る機会があると色々な味を試していますけれど
私はバラの味が一番好きです。
美しいものを見て、美味しいお菓子を味わって
今日はとても幸せな一日でした(^.^)