5月25日
葵祭(賀茂祭)は5月15日の平安装束をまとった人々の行列、と思われがちですが
連日、様々な神事が行われます。
メインイベント(?)の行列の後、後儀として茶道や煎茶道など各流派がお茶を献じ
るのですが
本日、5月25日のお献茶をもって葵祭が締めくくられます。
その締めくくりのお献茶式。
懸念していた母の体調が比較的落ち着いていたので
実家の近所に暮らす母の妹(私の叔母)に母を頼み、
自己中心的な娘の私はお献茶会に参加してきました。
本日の京都の気温は34.6度を記録しましたが
私がお見かけしたお着物姿の方はほぼ、皆さま単衣をお召でした。
私も単衣の角通し江戸小紋に
綴れの帯にしました。
下に着たのは紋紗の長襦袢。
お茶室は濃茶席・薄茶席とも冷房がしっかり効かせてありましたので
暑い思いをしたのは行き帰りの道中だけで済みありがたいことでした。
今日の帯、綴れ織りで軽く、5月6月には重宝する1本です。
正倉院の宝物の文様は金糸刺繍と地の黒や灰以外、すべて螺鈿になっています。
なので、この帯を着用しているときは車に乗っても背もたれには絶対にもたれないようにしています。
(多分、少々のことでは大丈夫だろうと思うのですがやはり気を使います)
↑ 太鼓の柄
アップにすると↓こんな感じです。
手に入れる時には清水の舞台ほど高くはないけれど、少々高いところから飛び降りました(笑)
けれど、手に入れて良かった、と心から思える一本です。
前帯の柄は↓こんな風になっています。
↑ 向かって左側の丸い柄を出すには関東巻き
向かって右側、鳥の柄を出すには関西巻きで帯を結びます。
今日は鳥の柄が出る、関西巻きで結んでいきました。
薄茶席は立礼でした。
テーブルに椅子のお席はやはり楽です(^.^)
ただ、お点前さんは畳の点前と違って所作を高い位置ですることになるので
ちょっとやりにくいですね。
しかも、風炉になっていますのでお釜の位置が炉の時よりも随分高くなり、
その分、点前もやりにくい(^^;)
点心席は、下鴨神社でのお献茶式恒例の下鴨茶寮
箸袋の菖蒲がとてもきれいです。
お食事をいただいている間、全面ガラス張りのお部屋の室内から美しく手入れをされたお庭を眺めていたのですが、
仲居さんが何度も何度もじょうろで打ち水をされているのを見ました。
涼しげで清らかな新緑のお庭を見せていただけるのもお料理と合わせてのご馳走でした。
五月最後の土曜日の今日は少し忙しい一日で、
お茶会から帰って、家事をいくつかこなし、その後また出かけたのですが
そのことはまた明日。