こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

お花見散歩

2泊3日で京都御所にお泊りだった両陛下が

御所内(正しくは御苑ですが)の桜をご覧になり

居合わせた、御所の桜を見に来ている人々と交流を持たれた、と話題が

昨日のローカルニュースで盛んに放送されていました。 

 

www.jiji.com

 

御所の桜、

昨年、関西を襲った大型台風の際に何本かは折れてしまい、

後水尾天皇が御所からの外出の際、

その美しさに思わずお乗りになっていたお車(おそらく当時は牛車だったんでしょう)を引き返すように言われてご覧になった、という

《御所御車返し ゴショミクルマガエシ》の名を持つサトザクラ

無残な姿になってしまいました。

御所内の桜の名所として有名な近衛邸跡の桜も何本も折れてしまい、

今年の御所でのお花見は少し寂しいものになるかもしれない、と気になったものです。

 

両陛下の桜見物のニュースに触れ、(明日はあそこ(といっても御所ではないのですが)の桜を見に行こう!)と

昨夜思い立ち、

今日は午前中の家事を済ませた後に散歩に出かけました。

 

気温は歩くのにちょうどいい感じ。

でも、曇天で風が少し強く吹いて

アレルギー抑制剤を飲んで来るにも拘らず鼻がムズムズ

目からは悲しくもないのに涙がツーっと(^^;)

 

出かけた先の桜は先日同様、やはり枝垂れ

 

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予想通り、ほぼ満開。

そして、予想通り、ほぼ誰もいない(笑)

 

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ここも私の秘密の桜。

 

お寺の中だけれど、外の通りからはお寺の中にこんな桜が咲いているのが少しわかりにくいのか

毎年見事な花を咲かせるのに見に来る人はほとんどいないんです。

 

このお寺、枝垂れ桜以外にも、春に花をつける木が数本あって

 

木蓮だとか

 

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スモモだとか

 

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他にも低木の木に花がたくさん咲いていても

見に来る人はほとんどいません。

 

花は人に見られるために咲いているんじゃない。

ただ、時期が来れば花を咲かせ、人知れず散り、葉を茂らせ、

また季節が巡って来れば花を咲かせる。

そんな自然の摂理の中で人間ってなんてちっぽけで

長い時間の流れの中でほんのひと時、生きて死んで行くんだろう、と

ここの桜を見るといつも

ちょっと私らしくなく思いにふけってしまいます。

 

このお寺の境内にはソメイヨシノの木も何本かあって

それはまだほんの一枝、二枝、咲いているだけでした。

 

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このお寺、開祖は聖徳太子との寺伝、

境内の墓所には平安時代の仏師、定朝のお墓や、国宝の絵巻をはじめ

多数の文化財をお持ちだそうですけれど拝観謝絶なので

文化財を拝見することはできません。

けれど、こうしてお庭を散策させていただくことは許されているので

散歩がてらに時々気持ちを安めにお邪魔させていただいています。

 

 

今日、ぶらぶらと歩いていると他県ナンバーの大型バスを何台も見ました。

間もなく市内の桜も見頃、

今週末から来週にかけてはどこも桜見物の観光の方でいっぱいになりそうです。

 

 

ところで。

 

一昨日、3月26日は夫の勤務先の大学の卒業式でした。

大学から帰ってきた夫が

 

「今日、正門のところに救急車が来てて、なんかざわざわしててな、

 警備の人に何があったのか聞いてみたら」

と話してくれた情報によると

 

卒業式でテンションの上がった学生さんが正門によじ登り

底から飛び降りるところを写真に撮ろうとして

飛び降りたら下にいた他の学生さんの上に落ちてしまって

下にいた学生さんが骨折する大けがをしたというのです。

 

無事卒業式を迎えて、嬉しくて、

テンションが上がってはしゃぐのもわからなくはないですし、

インスタ映え?を狙っての事だったのかもしれませんが

飛び降りては人をケガさせてしまった学生さんも

不運な事故に巻き込まれて晴れの日に骨折して救急車で運ばれることになった学生さんも、

そして両方の親御さんも、

なんとも「痛い」一日になったことでしょう。

 

よそ様のことながら、親の立場として考えると

加害者・被害者、両方の親御さんが本当にお気の毒で。

 

春の日に、誰もいない静かなお寺の石段に腰かけて

色んなことをつらつらと考えた昼下がりでした。

 

 

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