こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

私の枝垂れ桜

新札に両替する必要があって使っている銀行の支店に行きました。

 

最近は新札への両替も、通帳の繰り越しも

窓口へ行かなくても機械で済ませることが出来るようになって

便利になったようだけれど、

半面、銀行の人件費や経費の削減で支店がどんどん閉鎖され

不便になった、とも言えますね。

 

入金と出金だけなら最寄りのATMで出来るのですが

新札への両替は支店のATMコーナーまで出向くことにしています。

 

口座を持っていない、すぐ近くの金融機関でも窓口で新札両替してもらうことはできるのですが流石になんとなく気が引けます。

 

そういうわけで、自転車で銀行まで出かけてきました。

 

銀行への道すがら、あるお寺に寄り道しました。

 

桜を見るためです。

 

普段は訪れる人もほとんどいないひっそりとしたお寺の境内に

それは見事な枝垂れ桜の大木があるのです。

 

最近ではネットなどで少し情報が流れているのかもしれませんが

私は心ひそかに、その桜の木の事を

(私の枝垂れ桜)と呼んでいます。

 

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そろそろ開花しているかしら、と

お寺の門のところに自転車を止めて中に入って行くと

3分から5分咲きくらいでしょうか、

今年もちゃんと咲いていてくれました。

私の他には立派なカメラを持った男性がおひとり、

それに、私同様、スマホのカメラを向けている私くらいの年齢のご婦人がおひとり。

 

三人でこの桜を独占でした。

 

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ここは、寺町今出川上る、

本山 本満寺

 

樹齢90年のこの木は有名な円山公園祇園しだれとは姉妹樹なのだそうです。

 

寺町は賀茂川の西側、京都の町を南北につなぐ通りで

秀吉の時代に洛中のお寺をひとところに集めたためにその名前が付いたと聞いています。

当時、京都で強大な勢力を誇っていた日蓮宗の力を恐れた秀吉は

管理しやすいように一つの通りにお寺を集めたのかもしれませんね。

 

余談ですが、大阪では『太閤さん』と呼ばれて人気の秀吉ですが

京都の人たちにはあまり好かれてはいないようです。

 

京の町を御土居で囲み、町中の通りを造り替え

寺町や寺の内といった、お寺を集めた通りを造ったり

方広寺と大仏の造営のために多くの人が重い労働を課せられ

(奈良・東大寺の大仏よりも大きい方広寺の大仏は、地震や火事で作るたびに烏有に帰し、また、方広寺の鐘は家康から因縁ともいえる難癖をつけられ

豊臣家にあだなすことになります)

朝鮮や明国の兵の鼻や耳をそぎ、それを京の町に耳塚を作って

葬ったり、と町衆たちからは歓迎されないことを多くしてきたせいのようです。

 

ちなみに、方広寺があったのは今の京都国立博物館のあるあたり。

京都国立博物館の隣にある交番の名前が《大仏前交番》という、

大仏前、とは方広寺の大仏の事です。

 

 

さて、『私の枝垂れ桜』の開花具合を確認して

すぐ近くの銀行へ。

本来の目的である新札両替を済ませ、

さぁ帰ろうか、と思って商店街のほうへ自転車を向けると

 

あら、珍しい。

 

出町ふたばの前の行列、二重しか出来ていません。

 

これは仏様が、「買ってお帰り」と言っておられるに違いない、と

列に並びました。

 

出町ふたばさんの店員さんは皆、感心するほど仕事が早く

二重になっている列くらいなら、待つ、という感覚なく買い物ができます。

 

注文を聞いて、手際よく商品を包み、お勘定をしてもらうまで

あっという間。

 

今日のおやつに

 

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今週末辺りが桜の見ごろになりそうです。

週末あたり、もう一度、この桜に会いに行くことにしましょう。 

 

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