こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

実家へ

春分の日には

家にいないとならない用事があって

実家へ来ることが出来ませんでした。

 

2016年6月に父が84才で亡くなり

私の生まれた家には

今は母が一人で暮らしています。

 

昨日、出かける前にネットで交通情報を調べたら、琵琶湖線で事故がありその影響で山陽本線にダイヤの乱れが出ている、とありました。

 

急ぎの用がない時は新快速を利用することが多い実家通いですけれど、

在来線に事故があったので新幹線で向かうことにしました。

 

新幹線のコンコースにはキャリー付きの大きなスーツケースをゴロゴロ引いた人が大勢。

桜の季節に合わせてでしょうか、

大陸からの観光客がいつにも増して多いような気がしました。

 

指定の列車まで少し時間があったので

構内のお店でお茶を。

 

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色紙は大徳寺塔頭の黄梅院の和尚様の筆のようです。

 

春風吹又生  春風吹いて又生ず

しゅんぷうふいて またしょうず

 

お茶席ではこのような禅語の掛物が用いられることがよくあります。

季節ごとの定番になっているようなものもあって、

この春風吹又生もその一つ。

意味は、リンクを参照してくださいませ。

 

 

茶寮宝泉は下鴨に本店のある和菓子屋・宝泉堂がやっている茶寮で、本店側の茶寮宝泉で頂ける真っ黒でプリプリのわらび餅が有名です。

 そのわらび餅、

本店近くの茶寮のみのメニュー、わらび餅は

オーダーが入ってから職人さんが練り上げるので新幹線コンコースの

こちらのお店にはメニューとしての取り扱いはありません。

 

列車待ちの時間に頂いたのは

 

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主菓子と薄茶のセット。

その日取り扱いのある菓子の種類をお盆に乗せてみせてもらい

主菓子をその中から選びます。

 

私のチョイスは桜餅。

 

宝泉さんは京都のお店ですが、この桜餅、なぜか長命寺でした。

京都の和菓子屋さんの桜餅はそのほとんどが道明寺粉で作られでいるもので

宝泉さんがなぜ長命寺の桜餅なのか、ちょっと不思議で

きっとあえて長命寺で作るほどに味に自信を持っているのかと

食してみたくなったからです。

 

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餅が包まれている桜の葉っぱをめくってみると長命寺なのがよくわかります。

 

 

関東で主流の長命寺

こちらは小麦粉等を練り、薄皮状に焼いて餡を包むもの。

名前の由来は隅田川沿いの寺、長命寺寺男さんが

桜の葉が散る季節に落ち葉掃除をしていて

この葉を何かに使えないか、と葉を塩漬けにして餡を巻いて

門前で売ることを始めたから、と言う事のようです。

 

一方、関西で食べられる道明寺は

もち米を蒸して乾燥させたものを荒く砕いてつくる道明寺粉で餡を包んでいます。

 

ちなみに、どちらも同じ重さの桜餅の場合、

関西の道明寺のほうが関東の長命寺より少しカロリーが少ないそうです。

 

 

茶寮宝泉の長命寺の桜餅、

美味しく頂戴しましたが、私には

桜の香りの中にほんのり塩味、馴染みのある道明寺の味のほうが

好ましく感じました。

 

 

気候の温暖な瀬戸内の城下町

今日もいいお天気です。

 

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