三月三日
平成最期のひな祭りの今日、
お茶のお稽古日でした。
紅掛空色の色無地を着て行きました。
合わせた帯は先日も絞めた、桃色地に
貝や楽器、おもちゃなどの柄が織り出されています。
私の中ではこの帯はお雛祭りのイメージ。
なので2月から3月3日までを締める時期、と決めています。
帯締めは紫と柿色が表裏になっている冠組。
帯締め、結ぶと一箇所だけ裏が出るのですが
結び目に柿色が見えているのがわかるでしょうか?
冠組とかいて、「ゆるぎぐみ」と読みます。
衣冠束帯の冠の緒の組み方だったそうで、
結び目が弛まず、また格の高い組み方として
着物の帯締めや羽織紐に使われるようになったそうですが、
冠を、ゆるぎ、と読むのはどうしてかは知りません。
余談ながら、
先日購入した大久保信子先生のムック本の中で
帯締めの種類の紹介があり、
冠組を、かんむりぐみとルビが振ってありました。
校正の段階で見逃されてしまったのか、
かんむりぐみ、と読むのも有りなのか、不明です。
ところで、今日の帯、
いつも細々としたお手入れをお願いしている近所の呉服屋さんで数年前購入したものです。
ある時、着物のお手入れをお願いしに行った時、
お店の棚に飾られていて、
小さく入った柄が可愛く、お値段も手ごろだったのでその場ですぐに買うことを決め、ご主人に仕立てをお願いしたものでした。
後日、またお店に立ち寄った際、
お店番をしていた女将さんから
「あの帯、こと子さんが買わはったんやね、
仕入れてすぐに無くなってたから主人に、
誰に売ったん⁉︎、って聞いたらこと子さんや、って言うたから、それやったらええわ、って言うたんよ」
って(゚д゚lll)
思わず
「ひぇ〜、こわ」と口をついて出てしまいました。
そうしたら、女将さんが、
「違う違う、あの帯、私が気に入って仕入れた物やったから誰が買わはったんや、と思って」
と笑いながら。
笑いながら言われても怖いもんは怖い(ー ー;)