こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

私は、マリア・カラス 小さな映画館で

 この2.3日、割と暖かな日が続いていたので

あぁ、春が来たなぁ、と気持ちも柔らかくなっていたら

今朝は目が覚めた時からどんよりと曇り空で

空気が冷たく、いったん暖かくなってからの冷え込みは

なんだか体に応えるような気がします。

 

本当はこんな日は猫と一緒に暖房の効いた部屋でぬくぬくして居たいような気もするけれど、以前からつもりをしていた映画を見に出かけてきました。

 

私は、マリア・カラス

 

関西での上映は、京都・兵庫・滋賀でそれぞれ1館のみ。

全編を、カラスへのインタビュー映像と、舞台や私生活の映像と歌、

そしてカラスの書いた手記や手紙をナレーションで入れて繋いでいくドキュメンタリー映画でした。

 

昔の映像と音声なので画面もクリアではなく、

カラスが歌っている場面では音割れもしていましたけれど、

若くて自信満々だった頃のカラスの歌声は

やはり素晴らしく、

私は特にオペラ好きではないけれど、

全盛期のカラスを生で聞けばおそらく鳥肌が立つほどの感激を貰えたんだろう、と思いました。

 

 

ずっと以前にNHKで『世紀のプリマドンナ マリア・カラス』という番組を見たことがあって、

記憶の中に残っているのは、晩年、思うように歌えなくなったカラスが

映画の撮影のリハーサルの中で苦悩と苛立ちを見せているシーンでした。

 

 

今日、この映画を見た映画館は出町座という

小さな小さな劇場です。

 

demachiza.com

 

クラウドファンディングで立ち上げた映画館だそうです。

 

知ってる人は知っている、ふたばの豆餅の出町ふたばさんのある

出町枡形商店街の中にあります。

ここ、映画館が出来る前はテイクアウトのから揚げやさんだったような……

 

映画好きの若い人たちで運営している雰囲気でした。

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以前に書いた事があったかな、

私、13年ほど前まで某外資映画会社で働いていました。

 

日本にシネマコンプレックスがどんどん 出来るようになって、

昔はどこの街にも一つや二つあった、スクリーンが一つだけ、という

小さな映画館がどんどん廃業する一方で

アート系、単館系と呼ばれる作品を上映する劇場が

こうやって頑張っているのを見ると無性に嬉しくなります。

大学時代、名画座へよく通っていました。

安い料金で2本、3本

椅子も固くてクッションが悪くて長く座っていると背中やお尻が痛くなりました。

前の人の頭が邪魔で、体を右に傾けたり、左に傾けたり。

そんなことも懐かしい思い出です。

 

今はどこもスタジアム方式で前の人の事もあまり気にならず、

映画一本、座っていても快適な人間工学に基づいた椅子が設置されています。

 

60才を迎えて、一番うれしいことは

一人でも映画の鑑賞料金が【いつでも割引】になったことかもしれません(笑)

 

  

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